ネットビジネスと一言でいっても、アフィリエイトやYouTubeなどその手法は様々だ。確かにどのビジネスでも、適正な方法で地道に取り組むことができれば、サラリーマンの副業としては十二分な収入を稼ぐことはできるだろう。

ただサラリーマンがネットビジネスで副業を始めるなら、「転売ビジネス」をまずはオススメしたい。

それは、この転売ビジネスには他のネットビジネスと比べても有利な特徴が複数見られるからだ。

以下、転売ビジネスがサラリーマンの副業の第一歩としてオススメな理由を述べる。

 

1.そもそも転売ビジネスとは何か?

転売ビジネスとは、市場間の価格差を見つけることで差益を稼ぐビジネスのことである。

例えば、何か欲しいものを購入したいと思った時、我々には多くの選択肢がある。

例えば、ブルーレイデッキなどの家電を買いたいとしよう。その場合は、ちょっと車を走らせればヤマダ電機やコジマ電気などの家電量販店がある。

その他、ネットで買うならヤフーショッピングやアマゾン、メルカリ、楽天市場、ネットショップなど様々な選択肢があるだろう。

さて、あなたはどこでブルーレイを買うだろうか。

人によっては家電量販店1択という人もいるだろう。または家電はいつもアマゾンという人もいるかもしれない。

ちょっと強者になれば、家電量販店やネット上のショップの中で価格を比較検討しながら最安値の店舗で購入する人もいるかもしれない。

価格.comという複数店舗の商品価格を比較する専門サイトもあるくらいだ。

そのように、ブルーレイ一つを買うだけでも、我々には多くの場所的、価格的、サービス的な選択肢があるのだ。

転売ビジネスというのは、その中で「価格」に焦点を当てる。

そして市場ごとの価格差を見つけ出して、安く買える市場からブルーレイなどの商品を仕入れて、もっと高く販売できる別の市場で自分が販売者として商品を売るというビジネスモデルなのである。

では、実際に転売ビジネスの持つメリットとはなんだろうか。

 

2.転売ビジネスのメリット

転売ビジネスが、その他のネットビジネスよりも秀でているメリットは大きく以下の4つにあると思う。

 

2−1.特別な知識やスキルが必要無い。

転売ビジネスをする上では特別なスキルは一切必要無い。商品の価格をリサーチして、差額がある商品が見つかればそれを仕入れて別の市場で売るだけである。

その価格差を見つけるための無料・有料ツールもネット上には複数存在している。

また本来ビジネスで一番難しく肝だと言われている集客をすると言う問題も一切必要無い。

なぜなら、我々が転売ビジネスを展開するのは、基本アマゾンやヤフオクなどのプラットホームであり、そこにはすでにたくさんの人間が商品を求めて集まっている。

我々は、そこに商品を供給する作業だけ黙々とこなせば良いのだ。

顧客にしてみればアマゾンなどプラットホーム、そして商品自体に信用があるため、実際の販売者である我々のブランディングも必要無い。

とにかく、価格のみにフォーカスして右に置いてあるものを左におくだけで良いのだ。

ムーディ◯山という芸人がいたが、彼が歌っていた「右から〜左へ受け流す〜」というのはまさに転売ビジネスのことなのである。

 

2−2.再現性が高い

誰がやっても同じような結果が出ることを「再現性」というが、転売ビジネスはこの再現性が非常に高い。

例えば、ブログアフィリエイトを例にあげてみよう。

ブログを書くという作業は基本同じであり、一記事に必要な文字数だったり、キーワードの選定だったりなどというノウハウはある程度存在する。

ただ、実際に記事を書いていくことを考えるとどうだろう。

取り上げるネタ、そのネタの切り口、実際の文章の読みやすさなど、生まれてくるブログ記事は千差万別となる。決して体系づけられるものではないだろう。

まさに文章を書く人物の力量や経験則、その他様々な要素が要求される。言うなれば、その人間の人間力までもが試されるのである。

それに対して、すでに市場に存在している商品の売買をひたすら繰り返すだけの転売ビジネスは、単純に作業量と根気の勝負となる。

そこに人間力や天才的なセンスなどは必要なく、誰がやっても同じような結果が出やすい。

そういった意味でも転売ビジネスはもっとも再現性が高いビジネスなのである。

 

2−3.成果が出るまでの時間が早い

転売ビジネスは、他のネットビジネスに比べても成果が出るまでの時間が圧倒的に早い。

極端にいえば、1日で利益が確定してしまうこともある。

例えば、ヤマダ電気で買ってきたブルーレイディスクの写真をとってヤフオクに登録したのち、すぐに買い手がついて売れて仕舞えば、当日に利益が確定することだってある。(決済金が口座に振り込まれるまでには数日かかる。)

それがアフィリエイトになると、ブログの作成やメールマガジンのリスト取得など様々な施策が必要であり、どんなにうまくいっても実際のお金を得られるようになるまでには半年近くの時間がかかるのが一般的だ。

YouTubeに関しても、動画を制作して広告を貼ってアップしたとしても、一定の再生回数がなされてグーグルに認められて初めて報酬が発生する。そもそもこの再生回数をあげていくということも非常に難しいのだ。

とにかくネットビジネスに限らず、ここまですぐに結果が出るのは日雇いアルバイトくらいであろう。

 

2−4.その後のビジネスが発展しやすい

再現性が高いということは、人に教えても同じ結果が出しやすい。

先述のネットビジネスのルールでも述べたが、物販は再現性が高いので実績を出した後に教材を販売したり、コンサルティングをしたりするのも非常にやりやすいのだ。

また仕組み化もしやすいこともあって、物販事業は人に任せて、自分はコンサルティングやその他事業に労力をさくといったことも可能になる。

物販事業そのものに関しても、事業が発展していくとBtoC(企業から個人への販売)からBtoB(企業から企業への販売)にシフトすることで、取り扱い金額の幅も大きく増えるばかりでなく、販路も国内間から国外へ、はたまた国外買い付けの国外販売など様々な可能性が膨らむ。

そのような意味でもこの物販事業はビジネスの発展性が非常に広いビジネスなのである。

 

3.一般的な転売ビジネスの種類

 

ちなみに転売ビジネス都一言でいってもその手法は様々だ。

例えば、国内の市場間価格差だけを見ながら差額を得ていく方法は一般的に国内転売と言われている。さらに国内転売の中でも実店舗仕入れからのネット販売、ネット仕入れからのネット販売などでも手法が変わる。

これが海外との価格差をとっていくのが輸出入転売となる。

例えば、海外アマゾンと国内アマゾン、ebayなどのようなプラットフォームや海外ネットショップからの仕入れて国内プラットホームで販売するのは輸入転売。

国内で仕入れて海外のプラットホームで販売するのは輸出転売という。ここまでくるとちょっと敷居は高くなるが、実際にやっていることや理屈は一緒である。

 

10年程前になるだろうか。船原哲雄さんという方が、ebay輸入のヤフオク販売という手法を日本のネットビジネス界で情報発信を開始「オークションアービトラージ」という方法が一斉を風靡した。

その後、様々な手法が生み出されて現状は本当に様々な転売ビジネスの手法が確立されている。

ちなみに私は現在、国内仕入れの国内販売という事業と、海外仕入れ国内販売という輸入ビジネス、国内仕入れで海外販売という輸出ビジネスの3本柱で副業を展開している。

これによって、国内転売や輸出入ビジネスだけでは避けられない為替の変動などのリスクヘッジも行えるなど非常に安定感があって効率的なビジネスを展開することができるのである。

取り扱う商材や手法などの要因でできることとできないことがあるのでその点は留意したいが、基本的に物販事業は単純で本質的にはどのようなスタイルでも対応できる高い柔軟性があるのだ。

 

4.さいごに

さて、今回は転売ビジネスの概要を述べた。繰り返しになるが、アフィリエイトやYouTubeなどネットビジネスは、適正な方法で地道に取り組むことができれば、サラリーマンの副業としては十二分な収入を稼ぐことはできる。

ただ、我々サラリーマンがネットビジネスで副業を始めるなら、簡単で、難しい知識も必要なく、成果が出るまでに比較的時間もかかるない「転売ビジネス」をまずはオススメしたい。

間違って欲しくないのは、成果を出しやすい転売ビジネスでも、しっかりと稼ぐためには相応の努力と忍耐は必要である。よくある「1日1クリックで100万円」みたいな如何わしいものでは決してない。

その点をしっかり理解して、コツコツ地道に作業をこなせるなら、この「転売ビジネス」はサラリーマンの副業として非常に適したネットビジネスと言えるだろう。

では次に、実際に転売ビジネスを始めるにあたり、気になる「普通のサラリーマンが商品を転売なんかして違法ではないのか」ということについて書いてみたい。