無在庫型のネットショップについて知りたい人向け。「副業でネットショップを運営してみたい。でもいきなりたくさんの在庫を抱えるには資金も無いしリスキー。最初はリスクも少ない無在庫型のネットショップを作ってみたい。具体的な方法を教えて欲しいな。」というあなた。
本記事では、下記の内容を解説します。
✅ 本記事のテーマ
◼️目次
1.無在庫ネットショップ販売とは
2.無在庫のネットショップなんて詐欺じゃないの?
3.無在庫ネットショップ販売の魅力
4.無在庫ネットショップ販売のリスク
5.無在庫ネットショップで販売をしてはいけない場合
✅ 記事の信頼性
この記事を書いている私は、ネットショップ運営歴8年。
無在庫型ネットショップも現在国内で2店舗、海外で1店舗運営しています。
毎月、安定した収入をネットショップから得られている私が、無在庫型ネットショップのあれこれをお話しします。
◼️はじめに
ショッピングカートを使った独自ネットショップを作る際、1つの選択肢となるのが、この無在庫型ネットショップ。
これまでも何度も出てきた「無在庫型」という言葉だけど、これはどういう意味なのだろう。
おさらいの意味で、もう一度この無在庫型ネットショップの仕組みをおさらいして、そのメリット、デメリットについて述べてみましょう。
1.無在庫ネットショップ販売とは
無在庫販売とは、その名の通り「在庫を持たずに行う物販事業」のこと。
なんで在庫がないのに販売ができるのか、普通は疑問に思うかもしれないですね。
無在庫販売というのは、厳密にいうと在庫がないのではなく、仕入れをする前に販売しているということ。
もちろん、メーカーや他の店舗にはその商品自体はありますよ。
単に、あなたのネットショップにはまだ仕入れをしていないというだけ。
図に示すと、一般的な販売の流れは下記のような感じ。
仕入れ → 販 売 → 注 文 → 発 送
それが、無在庫販売になると
販 売 → 注 文 → 仕入れ → 発 送
の順番になります。
簡単に説明すると、これが無在庫販売の仕組みですね。
そして、この無在庫販売は、独自ネットショップとの相性が抜群に良いのです。
前回の記事で書いた商品選定でショップを作ると、ほとんど手間もかからず、自動販売機レベルで毎月一定の金額がチャリンチャリンと入金されるようになります。
ちなみに、私の運営している3店舗のネットショップのうち、2店舗はこの無在庫型ネットショップ。
月に1〜2時間程度の手直しや商品手配で、毎月数十万円の売り上げが立ちますね。
軌道に乗ってくると、この無在庫型の独自ネットショップは素晴らしくお金を産んでくれる資産になります。
2.無在庫のネットショップなんて詐欺じゃないの?
そんな説明を聞くと、たまに「在庫も持たずに、販売するなんて詐欺じゃない?」的なご質問をいただくことがあります。
これは、はっきり言ってウププっな質問ですね。
ちょっと考えて見てください。
このような無在庫販売のビジネスモデルは、すでにリアルビジネスの世界でもあちこちに存在してますよね。
例えば、カタログ販売。
カタログ販売は、送られてくるカタログ雑誌の商品の中から、気に入ったものを選んで注文。
すると、何日後かに商品が送られてくる仕組み。
あれって、カタログ通販会社が在庫を持っているのでしょうか。
もちろん答えはノー。
カタログ通販の会社は、様々なメーカーなどとタイアップしていて、自社ブランドや他社ブランドの商品を自社制作のカタログに載せます。
そのカタログを顧客に発送。
そのカタログを見たお客さんが気に入った商品を注文。
そして注文を受けたカタログギフトの会社が、各メーカーに発注。
それで商品を顧客に発送する。(場合によってはメーカーから直接発送することもある。)
これ、まさにホームページの代わりにカタログ冊子を使った無在庫販売。
それから、新車の自動車販売も同じ。
例えば、あなたがトヨタのディーラーに行って、新型プリウスを買うとします。
その車両はすでに店舗にあって、あなたはその在庫車に乗って帰りますかね?
決して、そんなことはないでしょ。
おそらく、「納車まで1ヶ月待ちです。」みたいな話になって。
車両がトヨタの工場で作られてからディーラーに届き次第、連絡を受けて納車手続きが行われるのではないでしょうか。
無在庫販売というのは、要するにそういうこと。
あなたのネットショップで注文を受けたら、商品の手配をかけて、手元に届いたらお客様に発送するわけです。
もはや、あったり前に世の中に存在しているビジネスモデル。
もし、これが詐欺ということになったら、ト○タ自動車もカタログギフト○ッセンも、それは凄まじい大悪党になってしまうわけです。
3.無在庫ネットショップ販売の魅力
無在庫販売の魅力は大きく2つ。
3−1.無在庫ネットショップは小資金で出来て資金繰りも楽。
1つ目は、小資金で資金繰りが楽にビジネスができること。
当たり前ですけど、注文を受けてから商品を仕入れるので、はじめに在庫を確保するための資金が必要ありません。
さらに入金後の発注手配にすれば、顧客から入金されたお金で商品を買うことができます。
しかも、その時点で一定額の利益も確定。
商売をする上で、この先銭が必要ないということは、とんでもなくアドバンテージですね。
3−2.無在庫ネットショップなので在庫負担を気にせず大量に高額商品も扱える。
2つ目は、在庫負担を考えずに大量で高額の商品も出品できること。
ネット物販は、基本的に店舗を構える一般的な小売ビジネスと違い、在庫を置くスペースも必要なし。
つまり空間という制限から解放されるわけですね。
だから本来は売れ筋を中心に在庫を集めてくる在庫型ビジネスと違って、売れようが売れまいが、とにかく大量の商品をネットショップに登録することができます。
そして、先銭が必要ないので、商品価格の上限もなくなります。
極論すれば、1億円の商品でも陳列しておくことができるわけです。
先に買う必要がないので、出品だけしておいて商品が売れたら、顧客からの入金を待って、そのお金で買えば良いわけです。
これほどレバレッジの効いた物販ビジネスはまずないでしょう。
4.無在庫ネットショップ販売のリスク
そんな良いこと尽くめの無在庫販売ですけど、当然リスクはあります。
4−1.無在庫ネットショップが抱える商品確保のリスク。
1つは、販売後に商品確保ができないケース。
しっかりとした仕入れルートを確保しておかないと、せっかく売れたのに商品の仕入れができないということもあり得ます。
そうなれば、当然顧客の信頼を失うことになるし、場合によってはクレームに発展する場合も無いとは言えません。
自分の手元に商品を確保していない状態で販売している以上、どこまで細かく管理しても、このようなリスクは必ず発生してしまいます。
これは、ある意味どうしようも無い部分ですね。
ただリスク回避のためのシステムとか結構探せばあります。
その辺をうまく活用できれば問題ないですね。
4−2.無在庫ネットショップが抱える不良在庫のリスク。
そして2つ目は、不良在庫のリスク。
例えば、あなたのネットショップで商品が売れたとします。
そんで入金を待ってから仕入れをして、顧客に向けて商品を無事発送。
売れてラッキーと喜んだのもつかの間。
突然、何かしらの理由で商品が返品された場合。
これが在庫リスクです。
当然、返品を受けたからにはお客様に商品代金は返金しないといけませんよね。
でも、すでに商品を仕入れてしまっているので、それが在庫として残ってしまうわけです。
それが売れ筋商品であったなら、在庫としても持っていてもいいですけど。
仮に超マニアックで、滅多に売れない、しかも超高額な商品であったら、それはもう長いこと在庫として保有しなければいけない。
場合によっては、全く売れずに不良在庫になってしまう可能性もありますね。
それが仮に、上記のような1億円の商品だったら、その場でジ・エンド。。。。
その点も踏まえて、無在庫とは言っても、しっかりとした出品商品のマネージメントはマストですね。
例えば、あなたが仕入先と契約を結んで、何日間は返品を受け付けてもらえる契約をしておくとか。
その辺は臨機応変にやればなんとかなりますよ。
5.無在庫ネットショップで販売をしてはいけない場合
最後に、無在庫ネットショップで販売をしてはいけない場合を述べておきます。
それはヤフオクやメルカリなどのプラットフォームを利用した販売。
現在、この2つのプラットフォームでは無在庫販売は規約上禁止されてます。
もし無在庫販売がばれると、即座にアカウント停止。
その後、再びヤフオクやメルカリで販売をするのはかなり厳しくなりますね。
Amazonやebayなどは無在庫販売を大々的に禁止まではされていないようです。
でも無在庫で販売した場合、在庫無しなどのトラブルが起きると評価などアカウントリスクに響いてきます。
場合によってはアカウント停止にもなりかねません。
Amazonやebayで無在庫販売をする場合は、その点をしっかりリスクヘッジしてビジネスに取り組む必要がありますね。
6.さいごに
今回は、無在庫販売のメリットと気をつけるべきポイントについて述べました。
無在庫販売は、資金の少ない副業サラリーマンにとっては、非常に優れたビジネスモデルです。
確かに、気をつけないといくつかリスクもある無在庫販売ですが、注意点をしっかり理解して取り組めば大丈夫。
小資金から大きく稼げるようになる爆発力もあるし、安定した収入の柱となってくれます。
それに何より他の物販ビジネスと比べても手間がかからない。
コツコツ店舗を増やしていけば資産にもなる素晴らしいビジネスモデルです。
この優れたビジネスモデルをしっかりマスターして、あなたの収入の柱の1つにぜひ加えてください。
さて次は、「ネットショップ運営で一番大切なスキル、集客の方法を知ろう。」について書いてみましょう。