サラリーマンが会社にバレず副業を始めるには、自分のプライベートカンパニーを立ち上げるのが一番有効かつ唯一の道だ。
そして法人を設立したら次にやるべきことが銀行口座の開設とビジネスクレジットカード(法人カード)の取得である。
これであなたの副業は間違いなく加速するだろう。
ただ同じクレジットカード会社が出すカードでも、パーソナルカードと事業費決済向けのビジネスカードでは、クレジットカードの特典、還元率は微妙に異なる。
クレジットカードを利用する優先順位で、まず脳裏をよぎるのが還元率では無いだろうか。
ただ持っているあなたの一般カードと同じ会社でビジネスカードを作っても「ビジネスカードは例外」というポイントアップ特典の違いもあったりする。
特にネットビジネスの物販事業ともなると事業費決済は、決済額も大きくなるのでしっかりと各カードの条件は把握したいところだ。
取得しすぎて、無駄に年会費が発生したりポイントが分散してしまうことが無いようクレジットカードの使い分けを明確にするために、ポイント還元率についてまとめてみた。
今回は、ポイント還元率の比較の記事として参考にして欲しい。
1.クレジットカードの還元率を考える上で最初のポイント。
クレジットカードのスペックを見ていく上で、まず理解しなければいけないのはクレジットカードの基本スペックである通常還元率だ。
付帯サービスに申し込みする必要もなく、どこで利用しても誰でも還元される基本の還元率が通常還元率。
よくあるのが、「このサービスを追加すると「ポイント〇倍」」のようなもの。
そういった特殊要因を見る前に、基本ベースとなる通常還元率をしっかり整理しておこう。
年会費 | 還元率 | |
楽天ビジネスカード | 12,000円 (単体2,000円) |
1.00% |
EX Gold for Biz | 2,000円 | 0.60% |
P-one Business MasterCard | 2,000円 (年1回利用で無料) |
0.60% |
JCB法人カード | 1,250円 | 0.5%(海外1.0%) |
三井住友ビジネスカード | 1,250円 | 0.5% |
三井住友ビジネスカード for Owners | 1,250円 | 0.5% |
UC法人カード | 1,250円 | 0.5% |
MUFGゴールドビジネスアメックス | 1,905円 | 0.5%(海外1.0%) |
ライフカードゴールドビジネス | 2,000円 | 0.5% |
JCBゴールド法人カード | 10,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
三井住友ビジネスゴールドカード | 10,000円 | 0.5% |
三井住友ビジネスゴールドカード for Owners | 10,000円 | 0.5% |
UC法人カードゴールド | 10,000円 | 0.5% |
ビジネクスト法人クレジットカードゴールド | 10,000円 | 0.5% |
MUFGゴールドプレステージビジネスアメックス | 10,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
アメックスビジネスカード | 12,000円 | 0.5% |
セゾンプラチナビジネスアメックス | 20,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
MUFGプラチナビジネスアメックス | 20,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
JCBプラチナ法人カード | 30,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
アメックスビジネスゴールドカード | 31,000円 | 0.5% |
三井住友ビジネスプラチナカード | 50,000円 | 0.5% |
ラグジュアリーカード法人(Titanium) | 50,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners | 50,000円 | 0.5% |
ラグジュアリーカード法人(Black) | 100,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
アメックスビジネスプラチナカード | 130,000円 | 0.5% |
ラグジュアリーカード法人(Gold) | 200,000円 | 0.5%(海外1.0%) |
ダイナースクラブビジネスカード | 27,000円 | 0.4% |
ビジネクスト法人クレジットカード | 無料 | 0.25% |
ライフカードビジネス | 無料 | 無し |
オリコビジネスカードGold | 2,000円 | 無し |
ビジネスカードで通常還元率が1.0%を超えるのは、楽天ビジネスカードだけ。だからと言って楽天ビジネスカード一択とは言い難い。
その理由は、還元率が高いのだが還元されるポイントが、あなた個人の楽天IDに紐づけられてしまうので、税務的な面で足がつきやすくオススメとは言い難いの。
その他、ポイント還元率ではいまいちなセゾンアメックス、アメックス、ダイナースについては、マイル優遇特典が有るので、もしあなたがマイラーならばポイント還元率のカードと比較するよりも、マイルを貯めるカードとして使った方が有効だろう。
2.還元率が年間利用額に応じで上昇するビジネスカード。
通常還元率の表を見てもらえば、基本となる還元率は、そこまで大差ないことがわかるだろう。
だがビジネスカードには、年間利用額に応じて、次年度の還元率がアップするというカードは多い。ビジネス利用で多額のカード決済をする企業は優良とみなされるのかもしれない。
利用すればするほど、還元ポイントが上昇するカードという観点で見ていこう。
年間利用額 | 還元率 | 年会費 | |
ラグジュアリーカード法人(Gold | 200万円以上(3倍) | 1.50% | 200,000円 |
EX Gold for Biz | 200万円以上(2倍) | 1.10% | 2,000円 |
ライフカードゴールドビジネス | 200万円以上(2倍) | 1.00% | 2,000円 |
ラグジュアリーカード法人(Black) | 150万円以上(2倍) | 1.00% | 100,000円 |
JCBプラチナ法人カード | 300万円以上(+70%) | 0.85% | 30,000円 |
JCBゴールド法人カード | 300万円以上(+60%) | 0.80% | 10,000円 |
JCB法人カード | 100万円以上(+50%) | 0.75% | 1,250円 |
MUFGゴールドビジネスアメックス | 100万円以上(+50%) | 0.75% | 1,905円 |
MUFGゴールドプレステージビジネスアメックス | 100万円以上(+50%) | 0.75% | 10,000円 |
MUFGプラチナビジネスアメックス | 100万円以上(+50%) | 0.75% | 20,000円 |
ラグジュアリーカード法人(Titanium) | 100万円以上(1.5倍) | 0.75% | 50,000円 |
三井住友ビジネスカード | 100万円利用でボーナス | 0.55% | 1,250円 |
三井住友ビジネスゴールドカード | 100万円利用でボーナス | 0.55% | 10,000円 |
三井住友ビジネスゴールドカード for Owners | 100万円利用でボーナス | 0.55% | 10,000円 |
三井住友ビジネスカード for Owners | 100万円利用でボーナス | 0.55% | 1,250円 |
三井住友ビジネスプラチナカード | 100万円利用でボーナス | 0.55% | 50,000円 |
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners | 100万円利用でボーナス | 0.55% | 50,000円 |
「いやいや、年間で100万円も使うわけ無いっしょ、しかも300万円なんて。。。」と思ったかもしれないが全く心配は無い。
逆に私から言わせてもらえば「100万使うなんて1か月も掛からんぜよ。ムッフッフ。」という感じだ。
事業費決済のビジネスカード、特にネット物販をメインとするビジネスともなると、年間利用額も自ずと大きくなる。
事業が軌道に乗ってくれば300万円でも1ヶ月で超えちゃうレベルだ。(最初は限度枠の問題もあるので、難しいが、地道に信用を積み上げていけばカード枠はどんどん広がっていく。)
話を戻そう。
上の表でもお分かりの通り還元率といえば、オリコが定番。
特にEX Gold for Bizは、通常還元率こそ0.6%だが、年間利用額が上がってくれば、還元率が最大1.1%まで上昇する。
年間維持費用も安いので、ビジネスカードの中では、コスパの良い高還元率クレジットカードとなるわけである。
年間利用額 | クラスステージ | ポイント還元率 |
50万円未満 | ノーマルステージ | 0.6%(1.0倍) |
50万円以上 | ステージ50 | 0.85%(1.5倍) |
100万円以上 | ステージ100 | 0.95%(1.7倍) |
200万円以上 | ステージ200 | 1.10%(2.0倍) |
3.カードの使い分けで還元率を高めるコツ
個人向けクレジットカードであっても、通常還元率は大差はなくても、利用先に合わせて還元率が大きく変わる。
これは、決済用のビジネスカードでも同じことだ。
用途に応じてクレジットカードを使い分けた方が、当然還元率に差が出て来る
例えば、私は海外からの商品仕入れも多いので、海外利用に強いカードを使うことにより、貯まるポイントは大きく変わってくる。
さすがにビジネスカードともなると、海外利用で高還元率となるクレジットカードが目立つ。いずれもポイント2倍、還元率1.0%となっている。
ポイント | 還元率 | |
JCB法人カード | 2倍 | 還元率1.0% |
MUFGビジネスアメックス | 2倍 | 還元率1.0% |
セゾンプラチナビジネスアメックス | 2倍 | 還元率1.0% |
ラグジュアリーカード:ポイント2倍 | 2倍 | 還元率1.0% |
ただ、海外決済をする際には気をつけなければいけないのが、クレジットカードの決済ブランド。
国際ブランド次第で、決済手数料(為替レート)が大きく異なるという事は忘れてはいけない。
海外決済の頻度が多いのであれば、利用するならMasterCard、次いでJCBの還元レートが狙いめだ。ただ、JCBは海外決済できない場面も多いので、硬く行くならやはりMasterCardが良いかも知れない。
そういった意味では、さっきのEX Gold for BizのMasterブランドあたりが、無難なところかもしれない。
どこでも最大1.1%を狙う方が、実際に手元に残る金額は大きくなるだろう。
4.決済カードを選ぶなら還元率は避けられないが。。。
決済用のビジネスクレジットカードを選ぶ際に、優先順位としてはやはりコストパフォーマンス。
そういった意味合いでも、還元率は外せない。
ただ、法人カードには、還元率以上の附帯サービスやその他メリットも多く有り、年会費2000円で、招待日和までも利用できるビジネスゴールドも存在する。
そう意味でも、やっぱりオリコEX Gold for Bizが最強なのだが、1点難点があるとすれば利用限度額が300万円までということ。
ネット物販のビジネスを展開する上では、メインカードが最大300万円というのはちょっと厳しいかもしれない。
法人カードを持つ意味は、やはりビジネスを快適かつ有益に行うこと。
その意味ではあなたがプライベーとカンパニーを設立して、副業ビジネスを展開する上では様々な要素を加味しつつ、ビジネスクレジットカードを選びたい。
次はクレジットカード特典の中でも気になるポイントNO1の「ビジネスクレジットカードのマイル還元率を徹底比較!!」について書いてみよう。