プライベートカンパニーを設立したら、ぜひ手に入れておきたい事業用クレジットカード。
その際、どのクレジットカードを選べば良いのかと悩む時人もいるのでは無いだろうか。
クレジットカードを選ぶ上で一つポイントとなるが還元率。
その還元率でも、ポイント還元率を求めるか、それともマイル還元率を求めるかという問題もある。
もちろん個人カードと同様に事業費決済のビジネスカードも、それぞれ特徴がある。
特にマイル還元率を考えるなら利用する航空会社のマイルで貯めないと意味が無い。
例えば普段ANA便を利用するなら、ANAマイルが貯まるカードが良いし、JAL便を利用するなら、JALマイルが貯まるカードを選ぶ必要がある。
今回は、事業用クレジットカードを作る上でのマイル還元率をポイントにカードを説明して見たいので参考にして欲しい。
1.そもそもマイル還元率でカードを選ぶメリットは。
近年、国内外を含めて移動手段として飛行機を選ぶ人が増えてきた。その理由は、格安航空券などの普及で空の旅が非常に安価で身近なものになってきたからだ。
私自身、旅行や帰省などの際に飛行機を利用する機会も増えてきた。その際、やはり抜群なコストパフォーマンスを発揮するのは、クレジットカードでためたマイルを利用した航空チケットの取得だ。
ネットビジネスで物販を行っていると、仕入れをする際にもクレジットカードで決済をするため、毎月数百万円規模の利用が発生する。
そのためポイントもあっという間に溜まってしまい、年に数回程度、家族で海外旅行もできてしまうほどのマイルが溜まってしまうのだ。
もちろん、このマイルを使って航空券を取得すれば、あなたが家族で帰省する際にも重宝するだろうし、家族サービスで旅行に行く際にも飛行機チケットの料金が浮く分、よりゴージャスな旅行が楽しめるようになる。
そんな恩恵が受けられるのも、プライベートカンパニーを使った副業の非常に大きなメリットなのだ。
2.JALマイルに還元する場合に選びたいクレジットカード
個人で考えた場合、JALマイルが貯まるクレジットカードといえばやはりJALカードが王道だが、これが事業用クレジットカードとなると話が変わってくる。
なんとJALのビジネスカードには、普通カードとCLUB-Aカードという2券種しかなく、さらに両方ともカード決済でマイルが貯まら無いという不甲斐なさ。
- JAL普通カード(法人用):年会費2,000円+税
- JALCLUB-Aカード(法人用):年会費10,000円+税
登場時に、ボーナスマイル得点はつくようだが、それでは意味が無い。
その他見渡してみてもビジネスカードで、JALマイル還元率が高いカードというのは非常に少ない印象だ。
私が使っているアメックスも、ダイナースもJALマイルには交換ができないし、クレジットカードのポイントから交換する場合でも、基本的にANAマイルとなるケースが大半だ。
とにかくJALマイルは交換が出来なかったり、交換レートが悪い傾向に有るようだ。
年会費 | 還元率 | 年間移行上限 | |
セゾンプラチナビジネスアメックス | 20000円 | 1.125% | 15万マイル |
ラグジュアリーカード法人(Gold) | 200000円 | 0.3〜0.9% | 1.5万マイル |
ラグジュアリーカード法人(Black) | 100000円 | 0.3〜0.6% | 1.5万マイル |
EX Gold for Biz | 2000円 | 0.25~0.55% | 15万マイル |
ラグジュアリーカード法人(Titanium) | 50000円 | 0.3~0.45% | 1.5万マイル |
JALダイナースカード (ビジネスアカウント) |
28,000円 +2,000円 |
1.0% | 上限無し |
とりあえずJALマイルに還元できるカードは上図の通りだ。
その中でもダントツのJALマイル還元率となるのは、セゾンプラチナビジネスアメックスカード。
還元率が1.125%は、個人向けJALカードよりも高い。
セゾンプラチナビジネスは、普通のサラリーマンでも発行できるので、経営者でも個人でもJALマイルを貯めたいのならセゾンプラチナビジネスアメックス一択となるだろう。
年間移行上限も15万マイル(年間1500万円利用相当)あるので、タイミングを見てディスカウントマイルを活用すれば家族3人でヨーロッパ旅行にも行けてしまう。
またこのカードは、年間200万円以上の利用で、年会費も半額になる特典もある。200万円程度なら、ネットビジネスで物販を行っていれば1〜2ヶ月程度でクリアーしてしまう金額だ。
ポイント還元率が高いビジネスカードでも、JALマイルへの交換をする場合は還元率が低くなる傾向があるのでオススメできない。
ポイント還元でオススメのEX Gold for Bizも、ANAよりもJALの方がレートが悪く最大0.55%還元(年間200万利用時)だし、楽天ビジネスカードの場合、楽天ポイントもJALマイルへは出来ないので注意が必要だ。
3.ANAマイルに還元する場合に選びたいクレジットカード
次にANAマイルに還元する場合に選びたいカードだ。
あなたがANAを常用している、もしくは飛行機会社に特に関心が無い場合は参考にして欲しい。
年会費 | 還元率 | 年間移行上限 | |
ダイナースクラブビジネスカード | 27000円 | 0.5〜1.0% | 8万マイル |
アメックスビジネスカード | 12000円 | 0.5〜1.0% | 8万マイル |
アメックスビジネスゴールドカード | 31000円 | 0.5〜1.0% | 8万マイル |
アメックスビジネスプラチナカード | 180000円 | 0.5〜1.0% | 8万マイル |
EX Gold for Biz | 2000円 | 0.3〜0.66% | 上限無し |
楽天ビジネスカード | 12000円 | 0.50% | 上限無し |
ラグジュアリーカード法人(Titanium) | 50000円 | 0.3〜0.45% | 上限無し |
ラグジュアリーカード法人(Black) | 100000円 | 0.3~0.6% | 上限無し |
ラグジュアリーカード法人(Gold) | 200000円 | 0.3~0.9% | 上限無し |
セゾンプラチナビジネスアメックス | 20000円 | 0.30% | 上限無し |
ANAマイルの還元率に関しては、ダイナースクラブビジネスカード、アメックスビジネスカードが抜群だが、年間8万マイルの移行制限がある点がネックとなる。
ただANAマイル還元率アップ&交換する為、別途年会費を支払うことで上限なしにすることが可能だ。
合計年会費 | サービス名 | |
ダイナースクラブビジネスカード | 6,000円+税 | ダイナースグローバルマイレージ |
アメックスビジネスカード | 8,000円+税 | メンバーシップ・リワード・プラス メンバーシップ・リワード ANAコース |
アメックスビジネスゴールド | 8,000円+税 | メンバーシップ・リワード・プラス メンバーシップ・リワード ANAコース |
アメックスビジネスプラチナ | 5,000円+税 | メンバーシップ・リワード・プラス メンバーシップ・リワード ANAコース |
基本的に、年会費が高いだけでなく、還元率も1%を切ってしまう点も考慮すると、純粋にマイル狙いで行くのならダイナースもアメックスも意外と微妙かもしれない。
ANAで高還元率を狙うなら、当たり前だがANAの法人カードが硬いところだ。ANAの法人カードは、上で述べたJALの法人カードとは違って、JCBブランドのカードならANAマイルへの移行も可能となっている。
ANA提携カードだけあって、年間移行上限も無いのも素晴らしい。
ANA法人カードのANAマイル還元率比較
年会費 | 還元率 | 年間移行上限 | |
ANA一般カード JCB(法人用) | 2250円 | 1.00%~1.075% | 上限無し |
ANAワイドカード JCB(法人用) | 11750円 | 1.00%~1.075% | 上限無し |
ANAワイドゴールドカード JCB(法人用) | 19000円 | 1.00%~1.075% | 上限無し |
ANAダイナースコーポレートカード | 20000円 | 1.00% | 上限無し |
ANAカードにはVISA、Master(法人用)のカードもあるが、ANAマイル移行できるのはJCBカードとダイナーずコーポレートのみとなるので注意しよう。
この中では、ANA法人JCBワイドゴールドカードが実は狙い目となる。JCBスターメンバーズの年間利用額で、マイル還元率も更にアップするからだ。
JCBスターメンバーズ適応時のANA法人カード還元率
年間利用額 | メンバーランク | ボーナス | マイル還元率 |
300万円以上 | ロイヤルα | 25%UP | 1.075% |
100万円以上 | スターα | 20%UP | 1.06% |
50万円以上 | スターβ | 10%UP | 1.03% |
50万円未満 | ー | ー | 1.00% |
ANA法人ワイドゴールドカードは、ANAマイル移行手数料の5000円が無料となる。さらに「ANAカードマイルプラス」特典も有るので、ANA航空券を購入する際にはANAマイル還元率2%。100円=1マイル追加となる。
マイルでANA航空券を購入する場合は非常にコスパが跳ね上がるのだ。
JCBスターメンバーズ特典
年会費 | ANAマイル移行手数料 | ANAカードマイルプラス | |
ANA一般カード JCB(法人用) | 2250円 | 年間5,000円 | 対象外 |
ANAワイドカード JCB(法人用) | 11750円 | 年間5,000円 | 対象外 |
ANAワイドゴールドカード JCB(法人用) | 19000円 | 無料 | 積算対象 |
ANAダイナースカード(法人用) | 20000円 | 無料 | 積算対象 |
4.私がANAマイルを貯めている理由。
ちなみに私はJALにこだわりはなく、常時ANAを利用している。それはビジネスカードでは、その大半がANAマイルが貯まるカードとなっているため、選択肢が広いからだ。
マイル還元率で見ても、JALに比べてANAの方がパフォーマンスの高いカードが多い印象がある。
そのため、JALに比べてANAマイルを貯めている人が多く、実際マイルで飛行機のチケットを交換する際も、競争率が激しく早めに取らないとなかなか思い通りのチケットが取れないという話も耳にする。
しかしマイルを使った飛行機チケットの取得なんていうのは、明日、明後日のチケットを急に取るような使い方はしないし、ANAに限らずスターアライアンス(ANAが所属している世界初で世界最大の航空連合)の便もANAマイルで取得できるので、私自身そこまで不便を感じたことは無い。
そしてもっとも重要なのが、ビジネスクレジットカードを選ぶ上での相対的な判断で、やはり選択肢が多いANAの方が、実質的に利用価値の高いカードを選びやすいというメリット。
本来のカード取得目的は、あくまでも決済条件としての活用であり、マイル移行のサービスはあくまでも付加価値である。
こちらを重視するあまり、本来の決済サービスの質をおろそかにしてしまったら本末転倒なので注意しよう。
5.さいごに
サラリーマンが会社にバレず副業に取り組む上でネット物販は非常に相性が良い。
その理由の一つとして、このクレジットカードを活用したビジネスにより得られる副産物的なマイル還元だ。
マイルを使って旅行をしたり、素敵なホテルに泊まったり、無料でゴージャスな家族サービスが出来てしまう特典をしっかり教授して欲しい。
さて次はせっかく持つならちょっと贅沢に「法人ゴールドカードの徹底比較。オススメのビジネスゴールドカードは。」について書いてみよう。