副業サラリーマンのネットビジネスにおける最初のステージ「ヤフオクでの不用品販売」。
まず最初のステップは、お客様に商品まで辿り着いてもらい、興味を持ってもらうことだ。
そもそも、お客様が商品にたどり着くことができず、商品ページを見てもらえなければ、入札されることもなく、また競って価格が上がっていくこともない。
そのために、前の記事でも書いたようにまずは出品タイトルの選定がポイントになる。言うなれば、商売の「集客」の部分がここだ。
そして、実際に自分の出品ページにまでたどり着いてもらったあとに大事になってくるのが商品の説明である。これは商売の「セールス」のフェーズである。
ここをしっかりと記載しておけるかどうかで、入札件数や落札価格、つまりあなたの副業で稼ぐことのできる金額が大きく変わってくるわけだ。
それでは、出品商品欄にはどのようなことを、どういった点に注意して記載していけば良いのか書いていこう。
1.商品説明欄に記載すべき4つのこと
1−1.商品の基本情報を記載する
まずは、商品名やブランド名などの基本情報。これはできるだけ詳しく書いていくようにしよう。
具体的には「商品名」「ブランド名」に加えて、「型番」「色」「サイズ」「素材」「状態」などだ。もしわかるようなら「メーカー小売価格」なども記載しておくと良いだろう。
上記のような基本スペックについては、メーカーの公式サイトなどを参考に自分の言葉に落とし込んで書いてみるというのがオススメだ。
ちなみに1点注意したいのが、他の出品者の商品欄を丸々コピーしたりすること。このようなことをするとヤフー側で検閲されて、場合によっては出品取り消しにされたり、アカウントが剥奪されてしまうといった事例もあるようだ。
だからメーカーページを参考にしつつ、自分のオリジナルの言葉を使って書いていくようにしよう。
1−2.商品の状態を記載する
あなたが出品している商品個体の状態を記載することだ。中古品である以上、当然新品時点とは商品の状態が変わっているはずだ。
具体的には「どのくらいの間、どのような頻度で使用していたのか」「取れない汚れや傷などがついていないか」「誰がどのような使い方をしていたのか」といったことを書いていこう。
そして「説明書や保証書などは付いているのか」なども書いておくのが良いだろう。
ポイントは「自分にとっては大したことのないことでも、人によっては気になることかもしれない」という意識を持ってしっかりと書くようにすることだ。
そうすれば、多少神経質な人に落札されても返品やクレームといったトラブルになる可能性が低くなる。
世の中には、いろいろな人がいる。重箱のすみを突きすぎて穴が空くくらいの気概でやろう。
1−3.配送方法、送料、発送までの期間を記載する
配送方法や送料、発送までの期間などの情報も超重要だ。
先の記事でも述べたが、この配送という部分は特にヤフオク取引でトラブルになりやすセンシティブな部分だからだ。
この部分をしっかりと記載しておかないと、落札者によっては「定形外が良い」だの「宅配便ならヤマト運輸じゃなきゃやだ」「ゆうパックの着払いで」だのと、いろいろな要求がやってくる。
これは時間のない副業サラリーマンには時間も手間もかかり非常に面倒臭い。
さらに配送料もしっかり記載しておかないと、「なんでこんなに高いんだ」とか、「実費以上に請求するな」とかいろいろとクレームをつけてくる人がいるのである。
また入金確認から発送までの期間を記載しておかないと、「今日中に発送して明日には手元に届くようにしろ」とか、「1ヶ月間くらい保管しておいて」とか、意味不明な要求を突きつけてくる人もいたりするのだ。
そんな無用なトラブルや要求を避けるためにも、商品説明欄には、こちらの条件をしっかりと記載しておく必要がある。
例えば、「配送方法はゆうパック、全国一律1000円でお届けします。発送は入金確認後2ー3日以内に行います」といった具合だ。
これで発送条件のトラブルも激減して発送効率も非常によくなるに違いない。
1−4.返品、交換、その他取引条件を記載する
最後に、お客様への信頼を高めるのに効果的な「返品・交換」の条件は必ず記載しておこう。
ネット上での購入はお客様にとっては商品も見ずにお金を払う必要がある非常にナーバスな作業である。
だから、もし万が一手元に届いた商品に初期不良があったり、気に入らなかったら商品の返品を受け付けるなどの付加価値サービスをつければ、お客様も安心して購入することができるだろう。
ただし、何もかもお客様の有利な条件にする必要もない。
例えば、「万が一初期不良があれば、返品を承り、送料を含めた全額を返金します。」とする一方で、「商品が気に入らないなどお客様都合の返品の場合は、往復送料はお客様にご負担いただきます」のようにしておけば、何でもかんでも商品を返品してくる理不尽なお客様へのデフェンスにもなるわけだ。
その他「新品商品については、開封後の返品はお受けできません」など、その他の条件も随時柔軟に記載しておけば良いだろう。
ちなみにこの条件欄を有意義に活用するコツは、できるだけポジティブな記載を心がけることである。
「あれはダメ、これもダメ、ダメダメダメだめ!!」のようなネガティブな記載が多いと、お客様への印象は悪く、購入意欲も低下してしまうだろう。
ベストな記載方法としては「基本的にはオッケーです。でも無茶だけは言わないでね♡」みたいなスタンスでいるのが経験上ベストである。
2.説明欄を記載する上で注意すること
2−1.できるだけ平易な文章でかく
一般的に、「万人に向けた書く文章は小学校高学年向けに書くようにするのが良い」と言われている。専門的な用語や難しい漢字などは極力使わないことが重要だ。
わかりやすい言葉は人の頭に残りやすく、信頼を得られやすいという研究もある。
一説では小泉純一郎元首相が、爆発的な人気を博したのも、彼が使う用語が平易でわかり安かったことに大きな理由があるとも言われている。
伝えたいメッセージを簡単な言葉でキャッチコピー化する、理屈抜きの面白さを含んだ言葉、共感を与える言葉、誰でもが知っている一般的な言葉を使って商品の説明をしよう。
2−2.嘘は絶対に書かない
超当たり前のことだが、商品説明に嘘を書くようなことは絶対にいけない。
傷があるのに「美品です」と記載したり、動かない商品を「動作確認済みです」のように記載している人も結構いたりする。
また意図的についた嘘だけでなく、瑕疵があるのにあえて触れないというのも嘘をついているようなものだ。
「聞かれなかったから答えませんでした。」みたいな、どこぞのウ◯コ官僚のような不誠実なことは絶対にダメだ。
どのみち、購入者の手元に商品が届けばすぐにバレるのだから、正々堂々としっかりと記載しよう。
2−3.誇大広告にならないようにする
確かに嘘ではないにせよ、モリモリに盛った商品説明もやめておこう。
本当は山田花子なのに奇跡の一枚の写真を載せて、「”石原さとみレベル”です。」と記載するのはやはりいただけない。
「属性は同じ女だし、美的感覚は人それぞれの感性だから。。。」みたいな言い訳は、決して誠実な取引とは言えない。
そして、そのようなことを続けていけば、顧客に満足を与えることもないので、前述の高額落札を得るために必要な良い評価を得ることにも繋がらない。
結局、自分にとってもお客様にとってもいいことは無いのだ。
3.さいごに
たとえ不用品販売であっても、購入する人の気持ちに立って商品を出品すること。
記載する情報は購入者が信頼できる情報を書くことによって信頼が生まれ、ひいては落札率や金額も上げることができるのだ。
そして繰り返しになるが、パソコンの向こう側にいる「人」を意識してネットビジネスをするという意識で、誠実に商品説明を記載することが大切なのだ。