私の周りには副業に取り組んでいるサラリーマンが多いものの、実際にしっかりとした収入を得ることができている人間は少ない。

現在までに何人かの副業サポートもしているが、多くの副業サラリーマンをみてきたなかで成果の出る人間と、なかなか成果が出せない人間には明確な違いがある。

それは成果の出せる副業サラリーマンは優先順位をはっきりさせているということだ。

今回は、成果の出ている副業サラリーマンの優先順位について書いていく。

 

1.優先順位を決める。

成果の出ている副業サラリーマンの第一条件は、自分の行動に優先順位を決めていることである。

優先順位を決めると聞くと、やるべきことを上から並べていくようなイメージを持たれるかもしれないが少し違う。

優先順位をつけるというのは、やることを並べるのではなく、絶対にやらないことを決めるということだ。

人間の1日は全員平等に24時間しか無い。その万人平等に与えられた限りある時間を有効に活用する一番の方法は、無駄なことを省くことに集中することである。

人間が新しいことを始めようとする時、すでに日々のルーティンで埋まってる時間に新しい行動の時間を割り込ませる必要がある。

しかし、すでに24時間がっつり埋まっている日常の時間にさらに追加して新しいことを埋め込むのはかなり難しい。

その解決方法は、自分の24時間を振り返り、そのなかでやらなくても良い(必要の無い)行動をスパッとやめて、そこにぽっかり空いた時間に新たな重要な行動の時間を滑り込ませるのである。

「いやいや、自分には無駄な時間なんて無い。」という人間もいるが、果たして本当にそうだろうか。

まず無駄な時間の定義だが「収益を生み出す資産構築のために使われている時間以外の時間」という意味である。

例えば、テレビを見ている時間、スマホをいじっている時間、SNSを眺めている時間ははっきり言って無駄である。

風呂でのんびりしている時間、だらだらと食っている食事の時間、同僚に誘われて行く飲み会なども無駄の最たるものである。

さらにいえば、金銭を稼げる残業時間も無駄だ。なぜなら、上記の通り無駄の時間の定義は「資産を構築している時間意外に費やす時間」だからだ。

副業成功者は皆このやらないことを決めて、徹底的に資産構築に向けた作業を繰り返しているのである。

 

2.ゴールを決めて逆算して行動する。

副業成功者は、まずゴールを決めることがとても重要であると考えている。

ゴールとは、自分が手に入れたい副業収入の金額を決めて、それを得るために必要な「資産(ビジネスモデル)」を手に入れることである。

そして、そこにたどり着くために必要な方向性と行動量を考えて、それに必要な時間を割り出し、それを日々の行動に落とし込むのである。

まず、しっかりとこの「ゴール」を考えることなくスタートしてしまうと、自分はいつまでにどこに向かえばいいのか、何をどれくらいすればどのようになるのかということが全くイメージできない。

そして、イメージができないことは決して手に入ることは無いだろう。なぜなら、そもそも手に入れるべきものが理解できていないからである。

また、これを決めておかないと、もう一つの問題が発生してくる。

それは得た結果にいつまでも満足できないということだ。自分が望む生活環境、それに必要な収入を明確にしておかないと、どこまでも走り続けていかなければならなくなる。

これをロバートキヨサキ氏は「ラットレース」と呼んでいる。

そんなラットレースに陥らないために、とにかく現時点で自分の望むゴールは明確にしよう。

その先は、ゴールにたどり着いてからまた改めて考えれば良いのだ。

副業成功者は、このゴールからの逆算作業をしっかりと行い、日々の行動に落とし込んでいるのである。

 

3.マイルストーンを意識する。

ゴールを決めて、日々の行動を進めていくにせよ当初想定していたものと乖離が出てくる場合も多い。

実際にやってみると計画していた時間ではやりきれないこと、思ったほど時間がかからないこと、やってみると自分が望んでいたものとは違っていたなど様々あるだろう。

それを一定のタイミングで常にチェックして修正していく必要がある。

それにはカレンダーなどを利用して進捗を随時コントロールしながら、当初決めた最終ゴールまでの道筋に随時修正を加えて落とし込んでいくのが良い。

いずれにせよ全てはベイビーステップで進むべきだ。

母を訪ねて三千里の道を歩んだマルコも小さな一歩を着実に積み上げてアルゼンチンの母の元にたどり着いたのである。

ただあえて言わせて貰えば、マルコにもう一つ必要なのはいつ、どのような道を、どのような手段で辿ることでお母さんのいるアルゼンチンにたどり着くのかという計画を当初から決めておくことだろう。

副業に成功したサラリーマンは、番組の序盤から母に会える日取りも大安吉日と決めており、道すがら随時計画の練り直しを図りながら、最終的には母の喜びそうな賞味期限の短い生和菓子のお土産を買うことができるのである。

 

4.短期集中することの重要性を知っている。

達成しやすい目標を立てるコツの一つに、ゴールまでの期間は短期にするというものがある。

はっきり言ってずっと集中力を維持しながら頑張っていける人は少ない。

副業に成功している人間を見ていても、平均して3ヶ月程度である程度の成果を出すことがとても重要な気がしている。

おそらく一般的な人間が集中して頑張れる限界期間がそれくらいなのではないだろうか。

とにかく成果を出す人をみていると、やはり初速の爆発力というか、すごいスピード感で成功にたどり着く人が非常に多いように感じる。

よく「成功には沸点がある」などと言われるが、全く成果の出ない時期をひたすら我慢しながら黙々と作業をこなし、ある1点に到達した瞬間に一気に二次曲線的な上昇を迎えるタイミングがある。

この沸点に一気にたどり着くことができない人は、モチベーションを維持しつづけることは難しく、なかなか成功することはできない。

以上のことからも、無駄なことをせず、優先順位を決めてひたすら作業を繰り返すことが重要なことがわかるだろう。

 

5.家族との時間を大切にしている。

これを聞くと、いままでの成功の条件とは相反するのでは無いかと思う人もいるかもしれない。

ただ、この家族との時間を大切にできるというマインドが実は最終的な成果にたどり着くために一番重要だったりするのである。

特に、配偶者や子供がいる人間にとっては、家族の理解や応援を得られるかどうかというのは、副業を成功させる上で何よりも重要な要素の一つなのである。

成果が出ていないうちは、家族との団欒を奪ってまで副業をすることを快く思われにくいものなのである。

かく言う私も、最初の頃は妻から家族との時間も顧みず、部屋にこもって一体何をしているのだとよく喧嘩になったものである。

当たり前だが、喧嘩している最中は作業はできない。喧嘩がひと段落したあとも、なんとなく家にいても居心地が悪く、休みの日にも子供の面倒を十分に見れていないことに対する風当たりは非常に強い。

最終的には、しっかりとした金額を副業で稼ぐことができるようになり、奥さんにおこずかいをあげるまでになったことで、なんとか家族円満を取り戻した。

それでも今にして思えば、家族の理解を得るためにしっかりとした時間と努力を費やしていれば、現在の収入にたどり着くのも明らかに早かったと痛感している。

「奥さんの機嫌を制するものが副業を制す。」これを肝に銘じてほしい。

 

6.さいごに

さて、今回までは比較的マインドセット的なことを中心に書いてきた。

そろそろ具体的な話もしていかないと怒られそうなので、次は「副業を始めるなら最も稼ぎやすいネットビジネスの流れとルールを知る。」というテーマで書いていこうと思う。