副業サラリーマンが取り組むべき、ネット物販の最高峰とも言えるネットショップ。
私が、初めてネットショップの構築に取り組んだのは、2012年の秋口だったと記憶している。
当時は、ネットショップ自体がそれほど多くはない時代だったが、コツコツと情報を集めながら、地道な作業を繰り返して、なんとか初めての店舗を作った。
それから、数年のうちにスクラップビルドを繰り返し、現在は3店舗のショプを運営している。
これまでの記事にも書いた通り、ここで言うネットショップというのは、独自ドメインを取得して、自分で構築した独自ネットショップのことである。
実は、ネットショップにも様々な形があるのだが、一般的に違いがわかる人は少ない。
独自ネッットショップ、ショッピングモール出品など、形態は様々である。
今回は、ネットショップを始めるに当たって、初心者にオススメなサービスを、いろいろと比較しながら、述べてみよう。
1.ネットショップ作成用のサービス。
1−1.ショッピングカートASP
これまでの記事でも、複数回に渡り出てきたワードである「ショッピングカート」。
正式には、ショッピングカートASPと言う。
「ショッピングカートASP。。。なんのこっちゃ??」
という方のために、簡単に説明すると、ネットショップを開設するのに欠かせない必要な機能を提供するシステムである。
ショッピングの仕組みだけでなく、ホームページのデザインなどを作成する機能も付随しており、そのサービス内にネットショップの作成に必要な要素が全て包括されている。
ASPとは「アプリケーション・サービス・プロバイダ」の略語だ。
アプリケーションソフト等のサービス(機能)をネットワーク経由で提供するプロバイダ(= provide 提供する 事業者・人・仕組み 等全般)のことである。
ふむ、説明されてもやっぱり意味不明。。。
要するに、誰でも簡単にネットショップを作れるクラウド上のサービスパッケージのことだ。
ネットショップは、普通のWEBサイトと違い、「お客様が、商品を選んで、カートに入れて、決済する」という流れがある。
この仕組みをパッケージ化して提供してくれるのが、ショッピングカートASPと言うことである。
1−2.ウェブサイトビルダー
ちなみに、似たようなサービスとしてウェブサイトビルダーと言うものがある。
これは、コピペやドロップアンドドラッグなどを使って、簡単にホームページを作成することができるサービスである。
ウェブ上のホームページビルダーみたいなものだ。
有名なところだと、Wixというサービスがある。非常に直感的な操作性で、誰でも簡単にホームページが作れるところが魅力である。
ショッピングカートASPとの違いは、ウェブサイトビルダーはあくまでもホームページ製作ツールであると言うこと。
商品を販売するためには、後付けで決済用のショッピングカートを追加導入する必要だ。
Wixは、初心者でもデザインのカスタマイズが簡単にできてしまうので、デザイン重視の方には良いのかもしれないが、私的には正直微妙。
それは、物販で売れるネットショップのテンプレートって、ある程度決まっているからだ。
世の中を見渡すと、見た目はかっこいいネットショップは結構存在しているのだが、利用者としてみると、非常に買い物がしにくいページも多い。
かっこいいネットショップと売れるネットショップは違うのだ。
売れるネットショップのテンプレートは、ショッピングカートASPのサービスで普通に提供されている。
そこが、ネットショップサービスに特化したサービスの大きな強みと言えるだろう。
1−3.オープンソースサービス
正式にはオープンソースソフトウェア(Open Source Software、略称: OSS)と言う。
利用者の目的を問わずソースコードを使用、調査、再利用、修正、拡張、再配布が可能なソフトウェアの総称である。
ネットショップ作成用のオープンソースも存在する。
それが EC-CUBE なんていうオープンソースサービスだ。
ちなみに、このブログもワードプレス呼ばれるオープンソースを利用している。
なんでもしたくて、なんでもできる方用である。
ただ、本当に1から作れる、玄人さん向け。
我らフツーのパソコンスキルしか持っていない人間にしてみればオープンソースを使ったネットショップ作成は少し敷居が高いかもしれない。
なんでもできる反面、全て自分でできないといけない。自由すぎるというのは、ある意味デメリットにもなりうるのだ。
費用と手間を考えたら、ショッピングカートの方が断然おすすめである。
ある程度枠組みが示された中で、ショップ構築するだけでショップができてしまう。
もちろん、重要な部分は、ちゃんとカスタマイズできる。
1−4.無料で使えるショッピングカートASP
近年は、手軽にネットショップが作れるようになり、基本料が無料で利用できるサービスも増えてきた。
その中でも利用者が多いのが、BASEとSTORES.jp あたりのサービスだ。
これらは、初期費用、固定費が一切かからずネットショプが作れてしまうサービスである。
この2つに必要な費用は商品が売れた際に発生する手数料だけ。
あえてサービスの違いをあげると、売れた際に発生するクレジット決済手数料と振込手数料が微妙に違うようだが、それもほとんど差は見られない。
ネットショップの入門編としては、非常に優れたサービスだ。
ただ、ある程度の収入を得られるビジネスとして利用するにはあまりオススメできない。
あくまで、無料系のストアは小規模なC to C向け、つまりお小遣い稼ぎ程度の「消費者から消費者へ販売」向けのサービスとして構築されているからだ。
簡単にいえば、システムの質が軽い。
必要な最低限のサービスは網羅されているものの、それだけと言う印象だ。
個人がハンドメイド商品売るとかなら良いかもしれないが、きちんと商売として使うには、あらゆる面で不足感は否めない。
それに、一番怖いのは無料サービスであるため、突然サービスを終了してしまうリスクもあること。
以前、DeNA運営のZEROSTOREというサービスがあったが、突然終了してしまったことを見ても、やはり無料のショッピングカートはリスキーである。
無料である以上、サービサーの一方的な理由で閉鎖されても、こちらとしては文句は言えないのだ。
それでも、無料にこだわるならとりあえず BASE を選んでおけば良いのではないだろうか。
利用者も多いため、比較的サービス終了のリスクも少なそうだし、売れなければ費用は発生しないのだから。
1−5.ショッピングモール系ネットショップ
「ネットショップ運営しています。」と言うと、楽天市場や、Yahoo!ショッピング、amazonを想像する方が多い。
私のところに来るご質問の中でも、ネットショップ始めたいのですが、楽天市場とYahoo!ショッピングどっちがいいですか的なものが多い。
確かに、それもネットショップなのだが、これまでの記事でも説明している通り、あれらは独自ネットショップとは別物と考えた方が良い。
それらは、ショッピングモールに自社のテナントを出店しているだけである。
だから、お客様からしてみれば、あなたのショップで買い物をしている印象は全く残らない。
あくまで、楽天市場で買い物、Yahoo!ショッピングで買い物をしているだけである。
確かに、それらショッピングモールに出店すれば、その圧倒的な集客力で商品は売れていくかもしれない。
ただ、あくまでも商品力のある商品を競合に負けない低価格で販売できればの話だ。
そして、どこまで言ってもあなたのショップに物販でもっとも大切な資産である「顧客」が得られることはないだろう。
2.結局最強なのは、高機能レンタルショッピングカートで、独自ネットショップ作成
結局、突き詰めると本気でしっかりとしたビジネス基盤を築きたいのであれば、無料系ショッピングカートでもなく、ショッピングモール系のネットショップでもなく、高機能ショッピングカートで、独自ネットショップを作ることなのだ。
ちなみに、ざっと検索しただけでも、鬼のような種類が見つかる。
- カラーミーショップ
- おちゃのこネット
- Eストアーショップサーブ
- MakeShop
- easy myShop
- ワイズカート
- SHOP-Maker
- e-shops
- FutureShop2
この中でオススメのショッピングカートは、カラーミーショップ と 【おちゃのこネット】 である。
私も、この2つのサービスを利用している。
理由は下記の通りだ。
2−1.カラーミーショップ
まず、国内でネットショップを運営するなら、断然オススメなのが カラーミーショップ 。
エコノミープラン
- 初期費用:3240円
- 月額料金:900円(12カ月契約)~1080円(3か月契約)
- 商品数:無制限(ディスク容量内 – 初年度200MB)
- 最低契約期間:3カ月
ほぼ、やりたいことは全て出来てしまうショッピングカートシステムが、月額900円で運営できてしまう。
そして、このサービスで何より嬉しいのが成約手数料が一切かからないこと。
普通は、商品が売れたら販売代金の数%が持って行かれるのが普通だが、カラーミーショップ はカラメルと言う任意加入のショッピングモール経由でない限り、それがかからない。
それから、ネットショップ運営に必須のクレカ決済システムも、月額無料のモノから、クレカ手数料の安いモノと、自分のショップに合ったものを選んで導入できる。
そして、プロが作成した売れるショップの型を意識したテンプレートも多く、さらに自分で修正できるカスタマイズ性も高い。
また必要と判断すれば、無料でカラーミーショップユーザーのみで構成された独自のショッピングモール、カラメルにも出店も可能だ。
以前はなかった、テクニカル面の相談にも乗ってくれる電話サポートも始るなど手厚いバックアップもある。
そして、アクセス解析の質も高い。
これだけの環境をわずか900円で得られてしまうというのは、抜群のコスパだと思う。
システム上でSEO対策も施されているようで、普通にグーグル検索で上位表示されたりもする。
もちろん、商品ページなどしっかり作りこむ必要はあるが、努力に見合うだけのポテンシャルをカラーミーショップは持っている。
きちんと売れるショップは作れるのだ。
2−2.おちゃのこネット
もう1つ、おちゃのこネットというサービス。
私は、こちらのサービスは海外ネットショップ運営用として活用している。
こちらには英語圏ユーザー向けに特化して開発されたネットショップ開業サービスがあるのだ。
サービスサイト・ショップ画面・管理画面共に、英語で提供された日本国外向けのWebサービスとなっている。
海外向けネットショップで問題となるのが、通貨の問題。
基本的に米ドル対応となるが、この通貨に対応しているショッピングカートはなかなか少ない。
カラーミーショップも、基本的に日本円にしか対応していないのだ。
以前は、カラーミーショップを運営するGMOペポパが、Jugem Cartと言う海外向けサービスを展開していたが、現在は終了してしまった。
カラーミーショップと在庫管理の共有なども出来たので非常に残念だ。
おちゃのこネットは取り扱い通貨が、米ドル・ユーロ・ポンド・円に対応している。
また、デザインについても、プロのデザイナーが用意した400種類以上のテンプレートを選ぶだけでその場でネットショップがオープンすることができる。
カスタマイズ性で言うと、カラーミーショップに若干劣る面もある印象だが、売れるショップの型と言う意味では非常に優れたテンプレートが多い印象がある。
会員制限・ポイントシステム・CRM機能など、様々なサービスを備えた高機能システムであるが、月額利用料は$4.95と、日本円にすれば500円程度で利用が出来てしまう。
コスパの高さは抜群と言えるだろう。
国内ネットショップが軌道に乗ったら次は是非、海外向けのネットショップ作成にチャレンジして欲しい。
3.さいごに
繰り返しとなるが、販売を増やすためには、販路の拡大は超重要事項。
その中で、独自ネットショップの運営を加えることは、中長期的に安定した販売基盤を確立する上ではマストとなるだろう。
そこで、まず必要となるのはネットショップ作成のショッピングカート選びだ。
現在は、非常に多くのショッピングカートサービスが存在するが、その中でもやはり国内ネットショップを作成するなら、カラーミーショップが、機能面、コストパフォーマンスの上で最強であろう。
無料お試し30日もあるから、とりあえず試して見て欲しい。
さて次は、「カラーミーショップを使って売れるネットショップを作ろう。運営と集客に必要な費用。」について書いてみよう。