あなたがプライベートカンパニーを設立したら、早速事業を加速化して欲しいのだが、その前にいくつか準備しておくと便利なものがある。

その中の一つが「名刺」だ。

プライベートカンパニーを運営するに当たっても、この名刺と言うものを活用する機会は案外多い。

 

会社を設立すると、まずは銀行口座開設などをはじめとして、とりあえず人に会う機会が何度かある。

その際に、自分が「どこの誰なのか」をわかりやすく伝えて、場合によっては必要となるコンタクトが取れる情報を相手に伝えるものが名刺の基本的な役割だ。

我々が運営するプライベートカンパニーは通常の会社のような名刺交換した相手に自分を強烈に印象付けるインパクトのある名刺を作ったりするような必要はひとまずない。

 

だが何をやっているか仕事内容をきちんと記載したり、それなりにしっかりした名刺を作ることは、その後の仕事に多かれ少なかれ影響を与えることになる。

今回は、小さな営業マン「会社の顔」となる効果的な名刺を作る上でポイントとなる点を解説しよう。

 

1.まずは名刺を作ってみよう。

サラリーマンとして会社勤めをしていると、名刺は勝手に会社が準備してくれる。だから制作過程やコストなど、あんまり考えることはなかったかもしれない。

だが自分で会社を運営するには、こういった名刺の発注なども、自分でおこなう必要がある。

とりあえず、名刺を作るに当たって考えるべきポイントがある。それぞれ簡単に説明していこう。

 

1−1.名刺の種類や形について

あなたも本業で名刺交換をすることがあるかもしれないが、だいたい相手からもらう名刺のサイズは同じだろう。

名刺入れに入る一般的なサイズは5.5cm×9.1cmで4号サイズと呼ばれる大きさ。これがいわゆる名刺サイズと呼ばれるものだ。

名刺を作る際は、このサイズもしくはそれ以下で作らないと、名刺入れに入れて持ち歩くことができないため注意が必要だ。

 

またデザイナーやクリエーターなど制作の仕事をしている人で、通常名刺より細長かったり個性的な形の名刺を持っている人もいる。

これもインパクトは大きい反面、管理の面ではちょっと面倒だったりする。

その辺りもしっかり考えておいた方が良いだろう。

 

名刺の向きについては、通常縦向きか横向きかは自身の好みに合わせて選択ができる。

最近はメールアドレスを入れたりホームページのURLを記載する場合が多いため、横書きのデザインが主流になってきているようだ。

また名刺の表面には一般的な情報、裏面に自分のビジネスについて詳細な情報を載せている人も多いので、せっかくなら表面だけでなく裏面も有効活用するとよいだろう。

 

1−2.名刺に記載すべきこと

次に名刺に載せるべき情報と何か。

一般的な名刺には会社名、肩書、名前、住所、電話番号/FAX番号、メールアドレス、会社のURLなどの情報が乗っている。

それから自分の顔写真やイラストといった顔を印象付けるものを載せていたりする。

 

その他一言で会社の内容を表すような「キャッチフレーズ」や「製品・サービス情報」などを掲載している会社も多い。

最近ではFacebookなどのSNSアカウントを記載しているケースも増えているようだ。

あまりにも情報を詰め込みすぎると逆にごちゃごちゃの読みにくい名刺になってしまう。

 

必要最低限の情報はしっかり網羅することで相手からの信頼を獲得することができる。

さらにあなたの個性をしっかり打ち出すことで、相手に好印象を持ってもらうような名刺になるようデザインも含めてしっかり考えてみよう。

もちろん会社設立時に作った名刺をずっと使い続ける必要はない。使いながら改善も加えつつ、情報のアップデートもできるような作りにしておくと後々便利だろう。

 

1−3.案外大事、名刺の紙質について

実は結構重要なポイントとなるのが、名刺の紙質についてだ。内容ももちろん大事なのだが、紙質が相手に与える印象はかなり大きい。

しょぼい紙質の名刺を使っている人はやっぱり相手からの信頼を得にくい面は否めないのだ。

 

名刺の紙質には、さまざまな種類がある。

それぞれ質感も違って受け取った際、相手に与える印象にも影響する。

自分の好みも考慮してどんな紙質がいいか選んでみるのがよいだろう。

 

名刺によく使われる用紙は以下の通りだ。

1.マット紙
マット紙は、色がくすんだ印象もあり落ち着いた雰囲気がある。あまり多くの色を使わない、文字情報が多い名刺に向いているだろう。

2.コート紙
コート紙は、表面の光沢が特徴的で手で触った際に張り付くような印象がある。名刺に顔写真を使用する場合や、カラフルで発色を良くしたい場合におすすめ。

3.上質紙
上質紙は、科学パルプ100%で表面加工をしていないものをいう。コピー用紙などでよく使われるのが上質紙だ。マット紙より色がくすむので、カラー4色刷りより1色刷りに向いているだろう。

 

他にもケント紙、アートポストなど、名刺に使用される用紙はいろいろある。

これまであなたが名刺交換した人の名刺を触ってみて、自分の好みに合うものがどの紙で作られているのか調べてみると良いだろう。

 

2.名刺作成で注意するポイント

会社設立をして自社の名刺が完成したら、人に会って名刺交換の場も出てくるはずだ。

あなたの名刺を相手が見た時に「この会社は安心できる」、「何をしているかがわかりやすい」という印象が与えられれば、信用を得ることができ、話もスムーズに進むだろう。

実際に名刺を作成する上で注意するポイントを説明しよう。

 

2−1.何をしている会社なのか分かるように作る。

名刺は超かっこいいのだけれど、“結局何をしている会社なんだ??”、そんな風に思ったことはないだろうか。

特に会社名が有名でもない限り、最初から相手にあなたの会社の詳細理解してもらうことは難しい。

だから、一番良いのは会社名から業務内容が分かる社名にすることなのだが、それ以外にも名刺の表面にわかりやすく何をやっている会社か書いておくと、名刺交換時の話の糸口にもなるのでおすすめだ。

 

あまり難しい言葉を使わずに、わかりやすいワードを使ってあなたの会社をわかりやすくアピールしよう。

 

2−2.ここはお金を惜しまず名刺屋さんに発注しよう。

名刺制作自体は、それほど難しい作業ではない。フリーソフトなんかもあるし、パソコンとプリンターがあれば自分でも簡単に作れてしまう。

そのため経費節減と言って、自作の名刺を作っている人も見かける。

確かに費用面では安く済むかもしれないが、所詮は素人の手作り。家庭用プリンターでは仕上がりもいまいち。

 

名刺専用の用紙も売ってはいるが、端についたミシン目から切り取り式の場合が多く、安っぽい印象を与えてしまうことになる。

名刺はいわば会社の顔ともいえる大事な広告ツール。無駄に豪華にする必要はないが、初めから相手にしょぼい印象を与えるのはあほらしい。

“餅は餅屋”という言葉の通り印刷は印刷会社に発注したほうがよいだろう。

 

今は、ネット上を探せばいくらでも値段もお値打ちにハイクオリティの名刺を作成してくれるサービスがある。

デザインも豊富だし、あなたの会社にぴったりの名刺を作ることができるはずだ。

 

2−3.相手に信頼を与える情報は網羅しよう。

会社を設立した後は、特にネットを使った物販事業などを始めるとメールや電話でのコミュニケーションが主体となる。

顔を合わせての取引ではないため、こちらの素性をしっかりと相手に理解してもらうためにも、様々な場面で自分の会社の情報は明確に示しておく必要がある。

それはもちろん名刺でも同じことだ。

 

会社情報の中での特に注意したいのが、住所表示と電話番号。

特に電話番号は大切なポイントだ。最近は携帯電話でことを済ませる場合が多く、会社の固定電話で連絡を取り合う機会は少なくなった。

だが会社の名刺に固定電話番号の記載がなく携帯番号しか書かれていないというのは、やはり企業としての信用性が薄く、相手に不信感を与えかねない。

 

かと言って、自宅の電話番号を記載するのも抵抗があるかもしれないので、使って欲しいのがNTTの複回線取得サービスだ。

主回線を引いているのであれば、月数百円で利用できるサービスなので是非活用してみて欲しい。

家に固定電話が無いという場合には、IP電話のアプリサービスがおすすめだ。

 

これはスマートフォンにアプリをインストールしておくだけで050発信の固有の電話番号を持つことができる。

月額基本料が0円からのものもあり、固定電話と比べてコストを大幅に安く済ませることができるのがメリット。

名刺の作成とはちょっとずれた話題になったが、あなたの会社の信頼を得るという意味でも、この電話番号というのはしっかり考慮して欲しい。

 

3.名刺の作成にはいくらくらいかかるの?

では、自分で製作せず専門業者に名刺作成をお願いする場合はどれくらいの費用がかかるのだろうか。

名刺の作成は50-100枚単位での印刷となる場合が多いようだ。

また印刷を片面にするのか両面かによって、またモノクロ印刷、カラー印刷なのかによっても金額は異なる。

 

インターネット上で名刺作成などと検索すれば、たくさんの名刺作成サービスが出てくる。

最近はネット印刷のホームページも充実しており、多くの無料のデザインテンプレートの中から選んで情報を当てはめるだけで洒落た名刺を作成することもできる。

どうしてもオリジナルが良いという場合は、あなたのデータを入稿して版下(製版用のデータ・原稿)が必要となる。

 

その他、デザイナーにお願いして作成してもらうこともできるサービスだってある。

デザイナーへの制作依頼にかかる費用は大体数千円~数万円程度と幅があるが、余裕がある場合は使ってみてもいいかもしれない。

 

4.さいごに

会社を設立したら作ってみたい自分専用の名刺。本業の会社で支給されているものとは違って、自分の会社の名刺を持つというのはなんとも言えない嬉しさがある。

私も初めての名刺を作った時には、とても嬉しくて配りまくりたい衝動に駆られたものだ。

あなたも自分独自の名刺作成をしてみて欲しい。

 

さて次は「会社の顔?!自分でも作れる超簡単ホームページ作成ノウハウ。」について書いてみよう。