日常生活においても、なくてはならない銀行口座。

 

今の日本で、社会人であれば銀行口座を持っていないという人はそうそういないだろう。

場合によっては、あなたも個人用銀行口座を複数持っているかもしれない。

 

プライベートカンパニーを設立したら、必ず必要となってくるのが事業用の銀行口座だ。

特に、ネットビジネスを活用した副業ではネットバンク(インターネットバンキング)はマストゲットのアイテムである。

 

入金確認メール、ネット振込、振込手数料無料などなど。

一般的な大手銀行には無い利便性やメリットがネットバンクには数多い。

 

しかもネットバンクは普通の銀行に比べても、受取利息の金利も高い傾向さえある。

 

店舗型の普通銀行と違って、ネット銀行には実店舗が無いので、いざという時に不安という人もいるかもしれない。

でも実店舗が無いからこそ、ネットバンクは無駄な固定費もかからず、結果顧客還元サービスが良くなり、何より手数料などが安くなるのだ。

 

今回は、プライベートカンパニーを活用した副業ビジネスに必須の法人用の銀行口座を開設するに当たって注意すべき5つのポイントを説明しよう。

 

 

1.法人用の銀行口座、ネットバンク選びで重要な要素。

 

銀行にお金を預けておくことのメリットの一つに金利収入が得られるというものがある。

でも近年はずっとマイナス金利の時代が続いているので、どこの銀行に預けても金利はほぼ0円。

 

だから金利という面では銀行にお金を預けていても全く得することがない。

 

それなら何を基準に銀行を選ぶのか。

それはネットバンクでもっとも使うサービスである”振込の手数料が安いところ”を選ぶことだ。

 

特に、ネットビジネスをやっている人間は、年間を通じて振込手数料をいかに抑えられるかを比較するのは超重要である。

 

ネットビジネスの物販事業は、お客様とのやり取りで頻繁に銀行間でのお金のやり取りが行われる。

これは取引量が多くなればなるほど増えてくるので、わずかな振込手数料の差でも1年も経てば大きな差となって現れてくる。

 

ネットバンクは、どこも店舗型銀行に比べて振込手数料は安い。

だが、ネットバンク間で比べて見ると随分と金額に違いがあるので注意が必要だ。

 

 

ネットバンク 他行宛て振込手数料の比較

3万円未満 3万円以上 無料回数
ジャパンネット銀行 172円 270円 なし
楽天銀行 165円 258円 最大3回
イオン銀行 216円 216円 最大5回
ソニー銀行 216円 216円 最大11回
じぶん銀行 174円 278円 最大5回
ゆうちょ銀行 ゆうちょダイレクト 216円 432円 なし
住信SBIネット銀行 154円 154円 最大15回
三菱UFJダイレクト 216円 324円  最大3回

 

 

この表は、他行宛に振り込みを行う際に必要となる手数料金額の内訳。

 

全体の傾向として、やはり有人店舗型の銀行よりもネットバンクの方が他行宛に支払う手数料は安い。

 

しかも、月間で他行宛の送金手数料が無料になるサービスの回数も多い。

3万円未満、3万円以上の送金手数料を見ても住信SBIネット銀行が抜群に安いことがわかる。

 

これは1つの重要なポイントになるだろう。

 

ただし、もう1つ考えなければいけないことがある。

それは、実際に取引相手が保有している銀行口座がどの銀行である場合が多いかという問題だ。

 

つまり各銀行の市場シェア率。

 

上記はあくまで他行宛の送金手数料。

これが自行宛になれば当然手数料は大きく減少する。

 

 

ネットバンク 自行宛て振込手数料の比較

3万円未満 3万円以上
ジャパンネット銀行 54円 54円
楽天銀行 無料 無料
イオン銀行 無料 無料
ソニー銀行 無料 無料
じぶん銀行 無料 無料
ゆうちょ銀行 ゆうちょダイレクト 無料 無料
住信SBIネット銀行 無料 無料
三菱UFJダイレクト 108円 216円

 

ジャパンネット銀行と三菱UFJダイレクトの二つが有料。

その他の銀行は、自行間であれば振込手数料が無料となる。

 

このため、一般の人が「どの銀行の口座を持っているのか」という銀行のメジャー性を加味して口座を開くことは重要だ。

取引手数料が無料となるメリットを得ることができるだろう。

 

 

2.口座維持手数料が安いかどうか

口座開設するなら、次に重要となってくるのが口座維持手数料の問題だ。

 

普通、個人口座の場合には口座維持やネットバンキングに手数料がかかる銀行はあまりない。

だが、これが法人口座になると話が変わってくる。

 

法人用の銀行口座も毎月の口座維持手数料は無料の場合が多い。

ただし、ネットバンキングの利用については月額利用料が必要となってくる銀行が多いのだ。

 

 

法人口座のネットバンキング月額利用料

名称 ネットバンキング月額料 利用時間
ゆうちょ銀行 ゆうちょダイレクト 無料 年中無休(24時間)
ジャパンネット銀行 JNBビジネスアカウント 無料 年中無休(24時間)
楽天銀行 法人ビジネス口座 無料 年中無休(24時間)
住信SBIネット銀行 住信SBIネット銀行(法人) 無料 年中無休(24時間)
イオン銀行 ビジネスネットサービス 無料 年中無休(24時間)
三菱UFJ銀行 BizSTATION 1,728円
BizSTATION Lightは無料
8:00~23:55
祝日、1月1日~3日、
5月3日~5日は利用不可
※24時間サービスは別途申込
三井住友銀行 パソコンバンクWeb21
(デビュータイプ)
2,160円 ※4か月無料
スマホアプリ版は無料
月~土曜日の8:00~24:00
日曜日・祝日の10:00~16:00
みずほ銀行 みずほビジネスWEB 3,240円 ※6か月無料
ビジネスモバイルは月額2,160円
平日の8:00~23:00
土曜日の8:00~22:00
日曜日の9:00~17:00
祝日、振替休日、
1月1日~1月3日は利用不可
りそな銀行 りそなビジネスダイレクト 5,400円 平日7:00~23:55
土日祝:8:00~22:00
 きらぼし銀行
(旧東京都民銀行)
 きらぼしビジネスネット  2,160円 平日7:00~24:00
土日祝:7:00~24:00
1月1日~1月3日、5月3日~5月5日
ハッピーマンデーの前日21:00~24:00は利用不可

 

上の表を見ると、実店舗型の金融機関の場合、ネットバンキングを利用するためには毎月2000円~5000円の固定費が発生する。

 

年間だと2万~6万円もの金額が銀行口座を持っているだけでかかってくるわけだ。

しかも、料金が高いから優れているわけでもない。

 

持っているだけでもお金がかかり、使う頻度が多いほど、ネットバンクと店舗型銀行の手数料価格差は開く。

 

さらに店舗型銀行はWEBサービスでも、利用可能時間が決まっていて24時間利用ができない。

明細の確認だけでなく、振込手続きをしておくことも不可能。

 

使いたいときに使えないのであれば、ネットバンキングの意味ないんじゃなかろうか。。。。

 

 

3.法人用銀行口座に置ける口座開設のしやすさは超重要ポイント

なんやかんや言っても、実はこれが一番大事なことだ。

そもそも銀行口座を開けなければ、手数料も何もあったものではない。

 

「銀行口座を開くなんて、別にどうってことないんじゃない??」と思うかもしれない。

 

しかし法人が銀行口座を開くというのは、個人口座を開設するのとは大きく異なる作業なのだ。

 

 

もちろん必要書類の準備云々もあるのだが、それ以外にも

 

・そもそも金融機関が我々のプライベートカンパニーの事業を認めてくれるのか。

・代表となる人物の信用力が口座開設をするに足るのか

 

など、一般個人が口座開設をするのとは全くことなるドラマが法人口座の開設にはある。

 

個人で銀行口座を開く時、断られたことのある人はまずいないだろう。

 

ところが法人が銀行口座を開こうとすると、普通に口座開設を拒否られることもありうる。

 

それは、設立間もない法人というのは言うなれば、生まれたばかりの赤ちゃんだから。

赤ちゃんが、突然「ビジネスしたいので口座開設したいんっすけど」と窓口にやってくるわけだ。

 

そりゃ銀行にしてみれば「いやいや、ちょっとだけ審査させてね。」となるわけである。

その審査は特にメガバンクはめちゃくちゃ厳しい。

 

理由は単純にメガバンク様であらせられるから。

 

これが地方銀行や信用金庫になると敷居は徐々に下がってくる。

そして、もっとも法人用銀行口座開設の敷居が低くなるのがネットバンクだ。

 

理由はいたって単純で、ネットバンクも銀行業界では出来立てホヤホヤで歴史も浅い赤ちゃんだから。

だから顧客が設立したてのプライベートカンパニーという赤ちゃんでも自分も赤ちゃんなので話が合いやすいのである。

 

出来立ての法人を歴史のあるメガバンクが相手にしないように、歴史のあるト○タ自動車のような法人が、ネットバンクを相手にするわけがないのと一緒だ。

 

どう考えても、ト○タ自動車がメインバンクでネット銀行を使うとは思えない。

 

そういった観点から見ても、設立間もない我らプライベートカンパニーが口座を開設する際は、審査も緩めで共感も得やすいネットバンクで口座を開設するのがオススメなのである。

 

 

4.法人用の銀行口座開設には事業性融資を受けるかどうかもポイント。

法人用の銀行口座を開設する上で、もう一つ大切なポイントがある。

それは、その銀行でどのようなサービスを利用するのかということだ。

 

例えば、銀行口座間でのお金のやりとりだけなら、振込手数料の安いネットバンクがオススメなのは間違いない。

ただ、将来的に事業資金の借入を行う予定がある場合には注意が必要だ。

 

もちろんネットバンクでも借入をすることは可能。

でも初めて融資を受ける際は、しっかりと店舗で相談をしながら手続きをしたい。

 

その場合には有人店舗がある普通銀行の方が安心だ。

 

借入をする場合、銀行が融資を行う際にはどこを見ているかなどポイントを教えてくれることもある。

 

一般的に有人店舗の銀行でも事業性融資を引っ張るためには、一定の事業実績などを含めた企業としての信用力が必要となる場合が多い。

 

そういった意味では、設立間もない企業が大手メガバンクなどの口座を開設するのは正直難しいかもしれない。

その場合は、地元にある信用金庫か地方銀行などを回り、口座の開設についての質問をしてみるのが良いだろう。

 

 

5.結局、法人用の銀行口座はどこで開設するのが良いのか。

さてプライベートカンパニーの法人口座を開設する上で、どのようなポイントで銀行を選択するのが良いかを紹介してきた。

 

最終的に私がオススメしたいのは、ネットバンクと店舗型銀行をそれぞれ1つは持つことだ

 

そして維持費もかからず手数料の安いネット銀行をメインで利用。

必要に応じて店舗型銀行を利用するのがベストと言えるだろう。

 

そこでネットバンクのオススメは、楽天銀行ジャパンネット銀行

ヤフオクやネットショップなどのビジネスをメインで展開する場合は、ジャパンネット銀行が良い。

 

ジャパンネット銀行はヤフオクのオフィシャル銀行だから利用者も多い。

楽天銀行もネットビジネスと親和性が高く、利用者の多いのでオススメと言えるだろう。

 

そして店舗型銀行ならゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は、口座維持手数料もかからず、一般個人が普通の口座を持っている可能性が高いからだ。

 

資本金が低くて法人オフィスがない場合には信用の問題などもあって、上述の通りメガバンク銀行は断られるケースが多い。

だから地銀や信用金庫などが近くにある場合には試しに開設依頼をしても良いのだが、やはりオススメはゆうちょ銀行の法人口座がいいだろう。

 

私はネットバンクで楽天銀行とジャパンネット銀行を併用、リアル銀行ではゆうちょ銀行をプライベートカンパニー用の法人口座として開設している。

 

楽天銀行は、法人設立時に資本金の入金証明が作りやすく、また法人口座を開設しやすい。

ジャパンネット銀行は、私の副業がヤフオクなどネット物販をメインとしたビジネスであり、ジャパンネット銀行はヤフオクの公認銀行だから。

 

ゆうちょ銀行は、日本全国に支店もあって、日本人ならだいたい口座を持っているから。

だから私がコンサルティングしている方々にも、この楽天銀行とジャパンネット銀行をメイン銀行として、サブでゆうちょ銀行を持つことを勧めている。

 

 

6.さいごに

あなたが副業でプライベートカンパニーを設立するにあたって必須となる法人口座による銀行口座の開設。

 

今回、法人口座開設にあたって考慮するべきポイントを整理して説明した。

あなたのプライベートカンパニーを設立したら、すぐに法人用の銀行口座開設にあたって欲しい。

 

さて次は「副業サラリーマンには必須。ビジネスクレジットカードを作ることで得られる5つのメリット。」について説明しよう。