プライベートカンパニーの設立費用と年間の維持費用が知りたい人へ。「会社を作るなんて簡単に言うけどさー、普通のサラリーマンに会社を作るための資金なんて準備できるのかな。それに、作ったはいいけど維持していくにも結構なお金が掛かるんじゃないだろうか。その辺が心配です。」
そんな疑問にお答えします。
✅ 本記事のテーマ
■目次
1 プライベートカンパニーの設立にかかる費用ってどれくらい?
2 プライベートカンパニーの年間維持費用はどれくらい必要?
3 プライベートカンパニーの資本金はいくらくらい準備すればいいの?
✅ 記事の信頼性
この記事を書いている私は、実際にサラリーマンのまま副業でビジネスを行うためのプライベートカンパニーを数年前に設立しました。それからは順調にプライベートカンパニーを運営しています。
妻を社長にして会社運営をしているため、本業の会社にバレることもなく、本業の給料とプライベートカンパニーからの収入を得ています。
》参考 : 「普通のサラリーマンが副業で豊かな人生を手に入れるために必要なたった二つの秘訣」
◾️はじめに
サラリーマンが副業で収入を得て、豊かな人生を歩むために必要不可欠な道具である「プライベートカンパニー。」
ただ、そうは言っても一般のサラリーマンにとっては会社を設立、維持するなんて、一体どれくらいの費用が掛かるのだろうと心配に思っている人も多いかもしれない。
だが安心して欲しい。
会社設立のために必要な資金は我々が考えているほどたくさんかかるわけではない。普通のサラリーマンでもちょっとお小遣いを貯めたり、日常の出費をやり繰りすればオッケーな程度である。
今回は具体的に会社設立や会社を維持するために必要な資金について説明しよう。
1.プライベートカンパニーの設立にかかる費用はどれくらい?
まずは会社を設立するために必要な資金についてはどれくらい掛かるのだろうか。
会社設立には、設立に掛かる「設立費用」と、会社設立時に会社に入金する頭金としての「資本金」が必要となる。
この2つについて順を追って説明して行こう。
・設立費用
まずは設立費用についてだが、会社を設立するに当たっては、会社形態をどの組織にするかによって金額は変わってくる。
会社形態については別記事 副業サラリーマン必読!プライベートカンパニーに『最適な会社』を理解しよう。 に記載しているので参考にして欲しい。
まずは、一般的な株式会社を設立するに当たって必要な資金を説明しよう。
株式会社を設立するには、登録免許税、定款謄本手数料、定款認証、収入印紙と行ったものが必要になる。具体的には以下の通りだ。
- 登録免許税:15万円から(資本金の金額×0.7%。15万円に満たない時は最低額の15万円となる。)
- 定款謄本手数料:2000円
- 定款認証:5万円
- 収入印紙:4万円
単純に合計:25万円程度が必要となる。ただ収入印紙代にかかる4万円は、電子定款と言う方法を活用することで費用をかけずに行うこともできる。(ただし、一般的には行政書士などの専門家に依頼する必要あり。)
次に、私が推奨している合同会社でプライベートカンパニーを設立する場合。
- 登録免許税:6万円(資本金の金額×0.7%で計算。6万円に満たない場合は最低額の6万円)
- 定款謄本手数料:2000円程度
- 収入印紙代:4万円
合計:10万2000円程度だ。株式会社で必要とされた定款の認証手数料に関しては合同会社では不要となる。
ちなみに収入印紙の料金については、株式会社同様に電子定款を行う事によって0円とする事が可能だ。(ただし、一般的には行政書士などの専門家に依頼する必要あり。)
上記の通り、株式会社と合同会社の設立費用については、19万円ほどの開きがある。
正直なところ、会社組織としての違いやメリットに関しては、株式会社と合同会社ではほとんど違いはない。
詳細については別記事 副業サラリーマン必読!プライベートカンパニーに『最適な会社』を理解しよう。 を参照して欲しい。
特に我々が設立するプライベートカンパニーについては、この両者の違いは全くないと言っても良いため、当ブログでは合同会社での会社設立をオススメしている。
会社設立の際には、その他諸費用も必要だ。
私は、上記の設立費用とは別に会社印鑑の作成や名刺作成なども行ったが、その他各種費用も含めて大まかに2万円程度を準備しておけば十分だった。
そう考えれば合同会社を作る場合、設立費用で6万円、その他銀行開設やクレジットカード取得、その他もろもろの手続きに必要な謄本や印鑑証明書の取得代金など諸費用で2万円程度で合計8万円程度あれば問題ないだろう。
自分の会社が原付バイク買う程度の金額で作れてしまうなんて、そのコスパを考えれば本当に安いものだ。
2.プライベートカンパニーの年間維持費用はどれくらい必要?
会社は設立したら終わりと言うことではない。当然、プライベートカンパニーを維持していくためには年間でも必要経費が発生してくる。
これはどんな費用が発生してくるのかと言えば、大まかに税金(法人税・法人事業税・法人住民税)と専門家費用(決算作成の税理士費用など)などだ。
ただ、これも大したことはない。
法人税と法人事業税に関しては、毎年の会社であげた利益に対して掛かってくるので経費調整などを行って年間利益をトントン(0円)か若干赤字にすれば、税金は0円になる。
法人住民税は、会社が赤字であっても均等割の7万円が必要になってくるが、これも月額で考えれば5833円とわずかな額だ。
つまりどれだけ儲けを出しても、うまく経費処理して利益を0にできれば、年間の税負担はわずか7万円で済んでしまうことになる。
今、我々の本業で支払っている税金が収入の20〜25%程度であることを考えれば、恐ろしく安い金額である。
それから専門家費用(税理士報酬)などについてだが、これもお値打ちにやってくれる税理士を探せば安くあげることができる。
ちなみに私が契約している税理士は決算書類作成で6万3000円である。
つまり、税金と専門家報酬で年間14万円弱程度あれば、プライベートカンパニーの維持は出来てしまうと言うことである。
言い換えれば年間の携帯電話の維持費用程度の金額で、自分の会社が持ててしまうと言うことだ。(携帯電話の維持費用と会社の維持費用が同じって。。。)
以上、サラリーマンでも会社を設立して年間維持していくことがそれほど難しくないことがお分りいただけるだろう。
3.プライベートカンパニーの資本金はいくらくらい準備すればいいの?
これだけ簡単に安く会社は作れてしまうのだが、一応注意点はある。
それは「資本金」の金額はいくらにするかと言うことだ。
基本的には300万円未満にすることをオススメする。
なぜかというと、資本金1000万円以下にした方が、税金が圧倒的に有利だからだ。
さらに資本金300万円以上の企業は商工会への加入と法定台帳の提出を義務付けられており、年会費も発生してしまう(地域によって資本金額の基準は異なる)。
商工会主催のセミナーや相談会参加などのメリットも0では無いのだが、正直我々が行うプライベートカンパニーのビジネスにはあまり役には立たない。
なので、私個人としてはどうでも良いと思っている。
だから、資本金は300万円未満で良い。
ただ少な過ぎるのも考えものだ。それは対外信用の面で問題が起きる可能性もあるからだ。
例えば、銀行から融資を得る場合や会社のクレジットカードを作成する場合。
そのような場合は一応の資本金額が無いと、本当に事業をしている会社なのかと疑われて、審査が通らない可能性もあるからだ。
会社法が施行された平成17年以降に資本金が1円でも会社を作れるようになったことで、会社設立の敷居は一気に下がった。
その点は非常にありがたいことなのだが、それでも対外信用と言う面では一定の資本金が積まれていることが求められることは否めない。
もちろん、あなたの懐具合にもよるのだが、それなりの見栄えを整えるのなら50〜100万円程度の資本金は積んでおいた方が良いかもしれない。
私は、一応100万円を資本金として準備(奥さんにお願いして定期積立金の一部を一時的に借りた。その後利子をつけて返済。。。)したが、正直ここまでは必要無いだろう。
ちなみに資本金というのは会社設立時に見せ金的に準備できれば良い。
会社を設立した後は、特に使うわけでも無いので、今あなたが銀行に積み立てているお金を一時的に入れられないか奥さんに相談してもいいだろう。
事業資金はあくまで、自分のお小遣いと不用品販売などで獲得した資金を使えば良いのだから。
事業資金の稼ぎ方は別記事 サラリーマンの副業、まずは不用品を売ってみよう。 を参照して欲しい。
4.さいごに
原付バイクを買う程度の資金があれば自分の会社を設立することが出来て、携帯電話を1台持つ程度の費用で会社の年間維持費用は事足りる。
資本金も見せ金として準備できれば良いので、今あなたや奥さんが貯金している金額で出せる分だけ一時的に活用すれば良い。
「本当にそんなんでいいの?」って言うレベルであなたはプライベートカンパニーを所有することが出来てしまうのである。
とにかく会社設立の敷居は思った以上に低い。悩まずにさっさと自分のプライベートカンパニーを設立してしまおう。
では次に「サラリーマンが会社を設立するなら、副業でいくら稼げばいいかの目安。」について書いてみよう。