サラリーマンが会社にバレず副業で収入を得て、そのお金を効率的に守るために設立するプライベートカンパニー。
あなただけのプライベートカンパニーを設立して、地道に副業を実践していけば、あなたの人生は間違いなく豊かになるに違い無い。
会社設立なんて聞くと随分と仰々しく聞こえるかもしれないが、正直なところ会社を設立するなんて3時間もあれば簡単にできてしまうのだ。
もちろん、やみくもに会社を作ればいいというものでは無い。会社設立をするにはまず知っておいた方が良い知識がある。
今回は、普通のサラリーマンが会社を設立するにあたって知っておくべき知識と注意点について書いて行こう。
1.会社組織の形態を知ろう。
会社設立に際して知っておくべき知識の1つは会社組織の種類だ。
まず会社には大きく分けて5つの種類が存在する。
- 株式会社(有限会社)
- 合名会社
- 合資会社
- 合同会社
- 個人事業主(白色申告・青色申告)
細かい定義はここでは割愛するが、それぞれの会社組織には仕組み、法律、税制などの部分で細かな違いがある。
その中で、我々が選択するべき会社組織は「株式会社」か「合同会社」となる。
ちなみに、今でも有限会社と冠のついた企業はあるが、平成17年に施行された会社法という法律によって、有限会社は株式会社の中に取り込まれており、今後有限会社を設立することはできない。
もともと有限会社と株式会社は設立時において資本金300万円以上(有限会社)、資本金1000万円以上(株式会社)という色分けや、数年に一度の役員更新義務などいろいろと違いがあった。
しかし会社法の制定によって、会社は資本金1円から設立できるようになるなどの改定があったため、この二つの組織の区別がなくなったのである。
ちなみに今、有限会社と名乗っている企業の正式名称は「特例有限会社」である。
まあ、そのあたりのことはさて置き、我々サラリーマンがプライペートカンパニーを設立するのであれば、その選択肢の一つがこの株式会社とある。
それから「合同会社」。あまり馴染みの無い名前かもしれないが、これも会社組織の一形態である。
そして私としては、この合同会社でプライベートカンパニーを設立することがオススメだと思っている。
それと言うのも、この合同会社は他の会社形態のあらゆるメリットを全て抑えたような素晴らしい仕組みであるからだ。
しかも設立にかかる費用が株式会社の3〜4分の1で出来るだけでなく、さらに会社を維持するための費用もほとんど掛からないからである。
2.3時間もあればできてしまう会社設立。
プライベートカンパニーを作ると言うと大袈裟に聞こえるかもしれないが、とにかく合同会社を使った会社設立なんてガチで楽勝である。
行政書士にお願いしても格安だし、自分でも簡単に作ってしまうことが出来る。
それと言うのも、自分でも必要事項を埋めていけば、簡単に会社設立が出来るようなサービスがインターネット上にも転がっている。
それを使って、住基カードの発行と電子証明書登録に1時間、その他諸々を合わせて合計で3時間もあれば会社設立に必要な書類ができてしまうのだ。
私自身は、行政書士に頼らず自分で上のサービスを使って、いろいろとネット上に転がっている資料を参考にしながらやってみたが、本当に簡単にできてしまった。
仮に不安な場合は行政書士に作業をお願いしても良いが、おそらく1万円も掛からずにやってくれるだろう。
ただ個人的な感想としては、この程度の作業に1万円も払うのはもったい無い。自分でやってみることをオススメする。
それから、設立にかかる費用。上記の合同会社を使って会社を設立すれば、7万円以下で会社ができてしまう。軽自動車を購入する際の諸経費のわずか半額程度だ。
3.会社設立の際に注意すること
これだけ簡単に安く会社は作れてしまうのだが、一応注意点もある。それは「資本金」だ。
特別の事情が無い限り300万円未満にすることをオススメしたい。なぜかというと、資本金1000万円以下にした方が、税金が圧倒的に有利だからだ。
さらに資本金300万円以上の企業は商工会への加入と法定台帳の提出を義務付けられており、年会費も発生してしまう(地域によって資本金額の基準は異なる)。
商工会主催のセミナーや相談会参加などのメリットもあるが、こんなものはいつでも加入できるので資本金自体は300万円未満にしておいた方が無難である。
ただし、少な過ぎるのも考えものだ。それは対外信用の面で問題が起きる可能性もあるからだ。
例えば、銀行から融資を得る際や会社のクレジットカードを作成する場合などに一応の資本金額が無いと、本当に事業をしている会社なのかと疑われて、審査が通らない可能性もあるからだ。
会社法が施行された平成17年以降は資本金が1円でも会社を作れるようになったことで、会社設立の敷居は一気に下がった。
その点は非常にありがたいことなのだが、それでも対外信用と言う面では一定の資本金が積まれていることが求められることは否めない。
もちろん、あなたの懐具合にもよるのだが、それなりの見栄えを整えるのなら50〜100万円程度の資本金は積んでおいた方が良いかもしれない。
もちろん会社にお金を入れてもすぐに引き出せるし、いろいろとテクニックはあるので、今あなたが銀行に積み立てているお金を入れられないか奥さんに相談してもいいだろう。
事業資金はあくまで、自分のお小遣いと不用品販売などで獲得した資金を使えば良いのだから。
事業資金の稼ぎ方は別記事 サラリーマンの副業、まずは不用品を売ってみよう。 を参照して欲しい。
4.会社設立の手続き。
上の通り会社設立に必要な書類ができたら、設立費用(合同会社の場合は6万円)を持って法務局に提出して会社設立の手続きをしよう。
当日は、必要書類が揃っているかの確認などで、おそらく1〜2分程度で終わるだろう。恐ろしく拍子抜けするほど簡単に住んでしまう。
そして、設立が認められれば2〜3週間程度で会社が出来上がる。ちなみに、法務局からは設立不備の書類がある場合を除いて設立後の連絡などは一切無いので、書類提出時に受け取る紙に記載された設立予定日に法人登記資料などを受けて取りに行こう。
そして、そこで取得した登記全部事項証明書など、その他も含めた全部で5種類の簡単な書類を今度は税務署などに提出する。
郵送することもできるが、いずれにせよ1時間もあれば完了するだろう。
提出期限が一番短い書類に合わせて法人設立後1か月以内にまとめて提出しよう。
5.さいごに
あなたが副業を実践していくと発生してくる「会社にバレ無いかと言う」問題。それを効果的に解決する最良の方法であるプライベートカンパニーの設立。
会社組織の違いを知り、その中から最良の形態を見つけたあとは、最低限持っておくべき知識を踏まえて、自分で簡単な手続きと登録をこなして、あなただけのプライベートカンパニーを設立して欲しい。
さて次はちょっと余談となるが一応知っておいた方が良い知識「白色申告と青色申告の違いを知ろう。」について書いてみよう。