我々サラリーマンが日々、会社や上司の無理難題に、文句も言わずにあくせくと働いている理由は、ざっくり言えば結局「お金を稼ぐため」ということに行き着く。
そして、大きくカテゴリー分けすると我々がお金を稼ぐ理由は以下の2つだ。
1つは、毎日の生活を維持するための最低限の収入を得るという「現在に必要なお金を稼ぐ」こと。そしてもう一つは、自分や家族の将来を見据えて準備する「未来に必要なお金を稼ぐ」ことである。
このために、我々はやりたくもない仕事、聞きたくもない上司の指示にしたがって仕事をしていると言っても過言ではないだろう。
ただ実際のところ、この2つの理由は似ているようで微妙に違う。確かに両方ともに甲乙つげがたい重要な理由ではあるのだが、我々に大きなストレスを与えているのは実はこのうちのたった一つなのである。
それは「未来に必要なお金を稼ぐ」ことだ。
「えっ、現在に必要なお金を稼ぐことだって、ストレスだぞ。」と思っている方もいるかもしれないが、実際に突き詰めていくと、そのような人はかなり少数派であると私は思っている。
それはなぜか。今回は、その点について少し掘り下げてみたいと思う。
1.「未来に必要なお金を稼ぐ」ことは、なぜストレスなのか。
国税庁の調査によると、我々サラリーマンの平均年収は、平成28年度時点で422万円である。月平均にすると約35万2000円だ。
これは結構な金額である。これだけのお金を毎月自由に使えるなら、贅沢な暮らしは難しくても、それなりにゆとりのある生活はできるのではないだろうか。
仮にあなたが誠実に毎日の仕事をこなし、アラフォーに見合う程度の実績と能力を備えているのであれば、今の職場を退職しても、このサラリーマンの平均給与を貰うための再就職先を探すことは、今の人材不足、引く手数多のリクルート事情を考慮すれば、決してハードルが高すぎるということはない。
そのように考えると、現在の生活を維持する程度のお金を稼ぐこと「現在に必要なお金を稼ぐ」だけなら、長年に渡り誠実に仕事をこなしてきた我々アラフォーサラリーマンにとっては、そこまで難しいことではないだろう。
だが残念ながら、我々はもらった給料をその月にぜーんぶ使い切ることはできない。それは、これからの人生に必要なお金、いざという時に必要な「未来のためのお金」をしっかり貯蓄しておかなければいけないからだ。
しかし、将来のために私たちはいくらのお金を準備すれば良いのだろう。あなたは、その金額を具体的に答えられるだろうか。
私は、その金額を明確に答えられる人に今まで一度も出会ったことがない。各言う私自身も、その金額は全くわからない。
ちなみに「あなたがこれからの人生で必要なお金がいくらなのか」という質問に対して正確に答える方法は存在する。
しかし、その答えを得るためには、あなたにどうしても最初に答えて貰わなければならない質問がある。
それは「あなたはこれから何年と何日生きて、どのような状況で死にますか?」という質問だ。
この質問に答えることができれば、あなたにとって未来に必要な正確な金額を知ることができる。だが、おそらくこの質問に明確に答えられる人はいないだろう。
そして、この誰もこの質問に答えられないという事実が「未来に必要なお金を稼ぐ」ことを不安たらしめて、我々のストレスの原因になっている理由の全てであると私は思う。
2.「未来に必要なお金」の3つの柱
ちなみに、我々にとっての未来に対する深刻な悩み「未来に必要なお金を稼ぐ」目的には、大きく3つの柱がある。
- 子供の教育。
- 住宅ローン
- 老後の生活。
このうち、1番目の子供の教育と2番目の住宅ローンはある程度必要な金額を正確に計算することができる。
子供の教育は、例えば子供が医学部に進学して、その後大学院まで進んだ場合の金額を考えれば、ほぼマックス金額を想定できる。(払える払えないは別にして、金額は計算できる。)
住宅ローンは全期間固定金利で返済することを想定すれば返済までの元本と金利で必要金額は算出できる。
ただ、3番目の老後の生活資金に関してだけは、どうしても正確な数字が算出できない。
よく「老後資金は3000万円貯めましょう」だの、「ゆとりのある生活には5000万円必要です」みたいな、胡散臭いファイナンシャルプランナーなんて肩書きの先生が宣う、なんの根拠も見出せないような話があったりする。
だが、はっきり言ってあんなものはなんの手助けにもなりはしない。
そもそも人間の寿命は80歳までとか90歳までなどと、一括りに想定できるものではないし、いつどんな病気になるかわからないだけでなく、突発的に発生する出費などもあって、金額は0円にも1億円にも変わってしまう可能性だってある。
つまり、前提となる「あなたはこれから何年と何日生きて、どのような状況で死にますか?」という質問に答えられないのだから、「老後に必要な金額はいくらか」という質問をすること自体が、そもそもナンセンスであると言わざる負えないのだ。
さらにいえば、ベースとなる年金支給額でさえ、今後はどのようになるかさえわからない。だから、私たちはそれでも老後の不安を少しでも払拭するために、今の自分にできる最大限の金額を必死に背伸びしながら、あてもなく貯め続けている。
結果「More and More 〜もっともっと〜」とラットレースの罠にはまってしまい、私たちの生活にストレスを与えて、毎日を苦しいものにしているのだ。ゴールの見えないマラソンほど恐ろしいものはないのである。
3.「未来に必要なお金」の不安から脱出する方法
では、私たちは想定できない老後資金の悩みや不安を抱えながら、いくら貯めればいいのかもわからない貯蓄を、あてもなく続けなければならないのだろうか。
断言しよう、その必要はない。
この不安を一瞬で吹き飛ばせる方法が実はある。それは「未来のためにお金を貯めなければならない」という前提を壊してしまえばいいのだ。
これまで述べてきた「未来に対するお金の不安」は全て、60歳なり65歳で会社という枠組みから放り出されて、その後に入ってくる収入が、これまた貰えるかも不安極まりない老齢年金のみになるという前提での話だ。
だから、その前提をぶっ壊してしまおう。
その方法はただ一つ。今、あなたがサラリーマンの身分を維持したままで自分のビジネスを立ち上げて、その収入の出入りを掌握するプライベートカンパニーを持つことである。
自分でお金を稼げるようになって、その後は死ぬまでずっとお金が入ってくる仕組みを作ることができれば、我々の寿命が80歳だろうが、100歳だろうが関係がなくなる。
老後の生活を支え続けられる継続収入を得ることで、終わりの見えない資金需要にもしっかり対応していくことができる。
今貯めているお金は、老後に収入が途絶えたあとに備えるお金。それなら年金以外に、死ぬまでお金の流れが途絶えず、収入が入り続ける仕組みを作ってしまえば、そもそも老後のためにお金を貯蓄するという必要さえなくなるだろう。
そうなれば、冒頭で述べた通り、現在の収入は全て現在の生活に当てることができるようになり、結果我々のストレスの元凶であった、「未来のために必要なお金」から解放されることになるのだ。
4.さいごに
我々のストレスの元凶である「未来のために必要なお金」から解放されるたった一つの方法「プライベートカンパニーの設立」。
さあ、あなたもすぐにインターネットを使って会社以外の収入の柱を確立して、その収入と資産を守るプライベートカンパニーを作ろうではないか。
勇気を出して、その一歩を踏み出すことができれば、あなたの老後の不安は一瞬にして吹き飛んでしまう。
そして、毎日ストレスのないゆとりのある生活が送れるようになるのだから。