ネットビジネス物販事業の中でも、最高峰と言えるのがネットショップだ。

 

そしてネットショップでも独自ドメインを使い、自分で作ったネットショップで販売をするのが独自ネットショップ。

 

ネットショップ運営をするのなら、この独自ネットショップ販売がもっとも儲かるビジネス。

 

だが、独自ネットショップは敷居が高いと思うなら、もっと手軽にネットショップの運営ができる方法もある。

 

それが、ヤフーショッピングや楽天市場など「ショッピングモール型ネットショップ」である。

 

このショッピングモール型ネットショップには独自ネットショップとは違ういくつかの特徴がある。

 

前回は、その中でもヤフーショッピングについて取り上げたが、今回は楽天市場についても、私の考察を述べてみたいと思う。

 

 

1.楽天市場で商売をするということ。出店料や各種手数料について。

楽天市場と聞いて真っ先に思い浮かぶこと。

そしてもっとも象徴的なことは、その凄まじき出店料、費用の高さである。

 

楽天市場で商売をするには、どのような費用がどれくらいの金額でかかるのか。

それを知らずに参入したら、それはもう恐ろしいことになる。

 

まずは、楽天市場で商売をするにはどれほどの費用がかかるのかを見てみよう。

 

1−1.楽天市場の出店料、初期費用と販売手数料などの固定費

 

楽天市場出店案内を見てみると、楽天市場でビジネスをするには2つの経費が必要だ。

 

・出店に際して必要となる「出店料、初期費用」

・店舗を運営する「システム手数料、利用料」(いわゆるショバ代。)

 

ちなみにシステム手数料については、年間の出品数や手数料利率などに合わせて、4つのパターンがある。

 

 

それが以下4つのプランだ。

・メガショッププラン:月額100000円(税抜) – 1年契約

・スタンダードプラン:月額50000円(税抜) – 1年契約

・がんばれ!プラン :月額19500円(税抜) – 1年契約

・ライトプラン   :月額39800円(税抜) – 3ヶ月契約

 

 

この中での最安値の、がんばれ!プランがこんな感じ。

 

・・・いやいや、あなたたち楽天市場のために頑張っているわけじゃ無いから。。。

 

しかも、ここに楽天出店料として別途、初期費用64800円(税込)が必要となる。

 

つまり、年間コストとしては317,520円なり。

 

繰り返すが、これが最安値だ。

 

売れようが売れまいが、これが年間で楽天市場にお支払いする金額である。

 

ちなみに、申込の多いと言うスタンダードプランなら、

月額50,000円×税1.08×12ヶ月=年間648,000円

更に、初期費用64,800円で、合計71万2,800円必要となる。

 

もはや意味不明。。。。

 

ちなみに、前回の記事で散々こき下ろしたヤフーショッピングでさえ、まったく売れなければ年間費用は0円である。

 

 

1−2.楽天市場の販売手数料

上で見た通り、楽天市場様は、固定費が意味不明にかかるが、これに商品が売れてしまうともっと大変なことになってしまう。

 

それが楽天市場の販売手数料。

 

楽天市場では販売すればしただけ、高額な成約手数料が発生するのだ。

もはや売るも地獄、売らぬも地獄である。

 

楽天各プラン別の販売手数料

・メガショッププラン:モバイル経由2.5〜4.5%(PC経由2.0〜4.0%)

・スタンダードプラン:モバイル経由2.5〜4.5%(PC経由2.0〜4.5%)

・がんばれ!プラン:モバイル経由4.0〜7.0%(PC経由3.5〜6.5%)

・ライトプラン:モバイル経由4.0〜5.5%(PC経由3.5〜5.0%)

 

 

システムサービス利用料金

・楽天スーパーポイント原資:購入代金の1%

・安全性・利便性向上の為のシステム利用料:月間売上高の0.1%

・楽天スーパーアフィリエイト原資:アフィリエイト経由売上の1.3%〜

 

PC経由とモバイル経由で手数料が異なるところがミソだ。

 

昨今のネット物販、特に若い世代の買い物については、ほぼスマホ経由である。

まあ、その辺がわかっているから、この違いなのだろうが。

 

更に、販売手数料率(適応料率)も売上金額できっちり変えてらっしゃる。

 

がんばれ!プランの販売手数料(モバイル経由)

・月間売上50万円まで:7.0%

・月間売上100万円まで:6.5%

・月間売上500万円まで:6.0%

・月間売上1,000万円まで:5.0%

・月間売上1,000万円超え:4.0%

 

仮に、前回のヤフーショッピングの例と同様に、月間売上が100万円だとする。

その場合は強制的に、毎月売り上げの6.0%を上納することになる。

 

これが99万9,999円だと、販売手数料は6.5%になっちゃうわけだ。

 

年貢代金が逆転しとる。。。。

 

さらに、購入者には嬉しい楽天スーパーポイントの付与ポイントは、なんと出店者が負担する仕組みとなっている。

 

商品代金の1%が、購入者に付与されるため、強制で売上の1%が飛んでいくわけである。

あと0.1%の安全性向上システム利用料って何??

 

ブログ経由、アフィリエイター経由で売れた場合も強制的に1.3%〜。。。

自分の意志とは関係なしに、売上の1.1〜2.4%を年貢で持って行かれるわけだ。

 

これ全部の手数料を足したら、6.1〜8.4%なり。

 

もはや、我ら庶民にはお代官様のお考えはわかりません。。。

 

 

ちなみに、カラーミーショップのような独自ネットショップなら、この費用は完全に0円。

 

PCから来ようが、モバイルから来ようが関係ござりませぬ。

前回、手数料が高いと嘆いたヤフーショッピングでさえ、全て込みでもMAXで売上の2.5〜3.8%程度だ。

 

お代官様が違うとこんなに環境が変わるのだな。。。

 

 

1−3.楽天市場の決済サービス手数料

ネットショップで購入されるお客様の多くが利用するクレジット決済。

 

私のネットショップもだいたい6〜7割程度の方がクレジット決済で購入される。

そういった意味では、ネットショップはクレジットカード決済無しには成り立たない。

 

そこに楽天市場様は見事につけ込んでお見えになる。

当たり前のようにクレジットカード決済はオプション扱い。導入したければ別途コストが発生するのだ。

 

楽天市場のクレジットカード決済費用。

・クレジット決済利用:月額3240円(税込)

・データ処理料:15円/件

・キャンセル処理量:5円/件

・決済手数料:3.6%(楽天カードだと2.65%)

 

足し算していくと、月額料金3240円に、決済毎に15円+2.65〜3.6%。

 

さっきも書いた通り、ネットショップの売上げの約70%程度は、クレジット決済となる。

その売上に対して+2.65〜3.6%が発生するわけである。

 

さっきの販売手数料6.1〜8.4%+クレジット決済手数料2.65〜3.6%かかるわけだから。

クレジット決済される度に、売上の10%程度の手数料が発生するわけだ。。。

 

そりゃ、こんだけ手数料取られたら儲かるわけ無いわな。。。

 

ちなみに、カラーミーショップだと決済会社は自由に選べる場合がほとんど。

私が使っているショップカートは導入する決済会社を選べるので、一般的なクレジットカード決済費用で決済できる。

 

その中でもオススメが、別記事でも紹介したPaypalの決済サービスだ。

 

Paypal決済利用の場合

・月額費用:無料

・決済手数料:3.6%+40円

 

Paypalも販売金額が増えてくれば、決済手数料が割安になるシステムである。

 

これだけ見ても、独自ネットショップと楽天市場様の職場環境の違いは明白である。

まさに電通とペンギン村の村役場だ。

 

 

1−4.楽天市場の集客手数料

そんな楽天市場様にも唯一誇れるものがある。

 

それは圧倒的な集客力の強さだ。

 

やっぱり、なんやかや言ってもお客さんがこなければ、商品は売れないのだ。

 

ちなみに、当然だが楽天アフィリエイト経由で商品が売れた場合はコレにも年貢を請求される。

売上高の1%。しかも全店舗強制である。

 

まあ、アフィリエイター経由での売り上げは月でもせいぜい1%いかないくらい。

 

それなら、これまでの手数料ほど影響力は無いかもしれない。

 

ちなみに、独自ネットショップの場合は、あまりアフィリエイターを利用した販売を行っている店舗は少ないように感じる。

 

代わりに使うのが、PPC広告である。

 

独自ネットショップは楽天市場のように勝手に集客できるわけでは無い。

だから自分で広告かけて集客してくる必要はある。

 

もちろん、しっかりとしたショップを地道に構築していけば、広告を打たなくてもグーグルなどの検索エンジンにも上位表示される様になる。

 

それでも、やはり時間と忍耐は必要だ。

 

すぐに、ショップにお客様を集めて、収益をあげたいのであればPPC広告は必須である。

 

PPC広告について解説するともう複数記事できてしまうので、また別記事で取り上げることにしよう。

 

 

2.結局、楽天市場に出店料払ってまで取り組む意味あるの?

さて、これまで書いた通り、楽天市場様はまさに江戸時代の悪代官。

青い血の冷血さで、我々お百姓から高額な年貢をむしり取っていく。

 

ただ、全くもってダメかといえばそんなことも無い。

そんな楽天様でもお代官様に登り詰められたのにはそれなりの理由があるのだ。

 

それは、とにかく圧倒的な集客能力の高さである。

商品を出品さえすれば、圧倒的な集客力でなんでも売れてしまう「おばけプラットフォーム」だ。

 

だから、あなたが出品する商品が圧倒的な利益率を持っており、楽天市場様のきつい年貢にも耐えられるのであれば、利用することに問題は無い。

 

ただし、圧倒的な数を販売できる時間的、資金的な余裕があること。

そして、楽天市場の一従業員として、社畜のごとく働くことに耐えられるならばだ。

 

そしてもう1つ。

 

お客様は、楽天市場で購入した記憶は残るが、決してあなたのお店から商品を買ったと言う意識は残らない。

これまで述べてきた商売人にもっとも大切な資産である「顧客」が、あなたの手に入ることは無いだろう。

 

だから楽天市場を使ったビジネスには少し工夫が必要になるのは間違いないだろう。

 

 

3.楽天市場の賢い使い方とは

今回の記事は、前回のヤフーショッピングの記事に輪をかけるような辛辣な内容になってしまった。

誤解なきように言うが、楽天市場にはとてつもなく有用な部分はある。

 

繰り返しになるが、楽天市場には圧倒的な集客力の高さがある。

 

もし採算が合うのなら、楽天市場の集客力を使ったビジネスは間違いなく最強である。

楽天市場の出店案内には楽天市場の出店料や細かな費用のポイントが書いてある。

 

取り寄せて費用対効果を計算してみることは無駄では無いだろう。

 

特に楽天の出店案内と一緒に貰える「楽天市場店長の奮闘記・成功事例集」はネットショップで稼ぎたいなら必読だ。

 

当ブログが押すのは小資金で、時間も無い副業サラリーマンが取り組むべき独自ネットショップをメインとしたビジネスである。

 

では楽天市場などのショッピングモール型ネットショップはどのように使うのか。

 

それはサブの集客活用で使い、その顧客を最終的に独自ネットショップに流す仕組みを作ることである。

 

この仕組みが出来上がると、我々にとって最強のネットショップビジネスが出来上がるだろう。

 

さて次は「なんの知識もない普通のサラリーマンが、ネットショップなんて簡単に作れるの。」について書いてみよう。