サラリーマンの副業で、しっかりと結果を出せる鉄板の手法はネットを使った物販ビジネスだ。

そしてヤフオクを使った国内転売やebayを使った輸出入転売などプラットフォームを利用したビジネスで成果を出したあとは、ネット物販の最高峰であるネットショップにチャレンジしてほしい。

 

ここでいうネットショップとは、独自ドメインを使い、自分で構築した独自ネットショップのことだ。

 

当ブログでは、自分の資産である「独自ネットショップ」と賃貸物件である「ショッピングモール出店」を明確に分けている。

それは、私がご質問をいただく方の中にもヤフーショッピングや楽天市場などショッピングモール出店をネットショップと考えて、はじめに取り組もうとされる人が多いからだ。

 

特に、ヤフーショッピングストアに関するご質問が非常に多いので、今回は私の所見を書いてみたいと思うので参考にしてほしい。

 

 

1.ヤフーショッピングストアは無料では無い。

ヤフーショッピングストアが、2014年末よりそれまで出店費用として徴収していた25000円を無料化した。

その頃から、ヤフーショッピングストアでネットショップを開設した店舗数は爆発的に増えている。

当然、ヤフーショッピングでネットショップデビューを果たした方も多いだろう。

 

私も同じ口で、無料化した後に喜び勇んで出店してみたのだが、現在は撤退している。

それはなぜか。

ヤフーストア出店して気付いたデメリットや売り上げが挙がるようになって発見した手数料など、いろいろ書いてみたい。

 

1−1.ヤフーショッピングストアで絶対にかかる費用

出店費用無料をうたい展開しているヤフーショッピングストアであるが、それはあくまでも出店費用の話。

出店後に商品が売れた際には必ず発生してくる費用がある。

それは、

  • Tポイント原資:2.5% ※2016年4月1日より
  • アフィリエイト報酬原資:1%
  • アフィリエイト手数料:原資の30%

 

ヤフーは売上の1%が、お客様のポイントとなるので、強制的に売上げの1%を、店舗側が負担することになる。

また、ヤフーアフィリエイトも強制参加なので、アフィリエイト経由の売り上げなども含めて、Yahoo!ショッピングのポイント原資負担料率は、2016年4月より2.5%が発生することになった。

 

よって、売り上げの2.5~3.8%は、強制で持っていかれる事になるわけだ。

 

例えば、ヤフーショッピングストアの月の売上げが100万だった場合、

上記に照らせば、ヤフーショッピングの成約手数料は、最低でも2.5~3.8万円かかるわけである。

ヤフオクの8.64%まではいかないものの、結構な成約手数料である。

 

ちなみに、これが独自ネットショップになると固定費は、月額900円程度だ。

当然、成約手数料も発生せず、アフィリエイト参加も、あくまでオプション。

それ以上の費用が発生することは基本的に無いのである。

 

上記のような無駄な参加費用や制約手数料を取られるくらいなら、自社でPPC広告費に回した方がよっぽど良いというのが私の感想である。

 

1−2.地味に痛いアフィリエイト報酬とTポイント

ちなみに、ヤフーショッピングストアでの成約に占めるアフィリエイト経由の売り上げは、それほど多く無い場合が多い。

それはアフィリエイターが、報酬額を求めて高額商品のアフィリエイトをするためなのだが、逆に成約する場合は金額が高い商品となるため、アフィリエイト手数料は結構な痛手となる。

 

また地味に痛いのが、Tポイント。

ヤフーショッピングではTポイントを利用されるお客様が多いので、現金入金がなく、結果資金繰りにも影響が出たりするのだ。

 

2.ヤフーショッピングだからお客様が来てくれるだろうと思ったら甘い。

実のところヤフーショッピングは、モール自体のSEOは弱い。

仮にグーグルなどの検索エンジンの結果表示されたとしても、ヤフーショッピングモール内の検索結果ページに飛ぶことになる。

そのため、よっぽど特殊な商品で、ヤフーショッピングモール内に自分しか商品を出品していないと言う状況でも無い限り、自分の運営しているヤフーストアページが、検索結果に表示される可能性は無いだろう。

つまり、そんなことはオリジナル商品でも扱っていない限り基本ありえないので、グーグル検索から自社店舗に直接お客様がくることは無いということだ。

仮にWEB検索で、ヤフーショッピングモールがヒットしても、その中で他の競合に埋もれないように、しっかりと差別化して出品する必要があるわけだ。

 

とにかくヤフーショッピング等のECモールは、集客はモールへの集客に限っており商品へ直接誘導するスタイルである。

直接あなたのストアページへ集客されることは無いと認識した方が良い。

 

そこへ行くと、独自ネットショップなら、WEB検索の上位表示が可能である。

トップページもそうだし、各商品ページにもお客様を直接誘導することができる。

当然、成約率も高くなるので非常に良い。

 

結局のところ、一番最初に運営するネットショップに、ヤフーストアはオススメできない。

正直、ストア構築の方法もわかりづらいし、集客能力も低い。

販売できても手数料が多く、搾取される金額も多い。

サポートもしょぼい。(営業電話は鬼のようにかかってくるが。。。)

 

だから、ネットショップを運営するなら、独自ネットショップにするべきなのだ。

 

以上、ヤフーストア出店のデメリットばかり述べてしまったが、もちろん使い道はある。

 

ヤフーストアは、基本的に出店費用は無料。

 

特に、楽天市場などは出店するだけで数十万円が発生するので楽天市場に出店するくらいなら、まだヤフーストア出店の方がましだろう。

 

各プラットフォームには、固定ユーザーが必ずいて、買い物はヤフーショッピングしか使わないという部類の方も存在する。

だから、既に別の販路で成果を出しており、更に余裕があるのであるなら、収入の柱を増やすという意味でも販路を増やすことは悪いことでは無いのだ。

ただ、時間の無い副業サラリーマンである我々にとって、コスパが良いかといえば正直微妙。

だから、私はヤフーショッピングから撤退したのである。

 

3.さいごに

今回は、ヤフーショッピングについてかなり辛口な意見を述べた。

繰り返しになるが、販路の拡大を進めて収入の柱を増やすというのは、リスクヘッジの意味でも大切なマインドだ。

そのような意味では、出展費用もかからず、売れなければ基本維持費用もかからないヤフーショッピングも余裕があるならやってみても悪くは無い。

 

ただ、はじめに手を出す分野では決して無いし、その余裕があるなら独自ネットショップの構築を最優先させる方がベストだと私は考えている。

今回の記事も参考に、あなたのネットショップ作成を進めてほしい。

 

次は、ヤフーショッピングの次にご質問の多い「楽天市場に出展するデメリット。出店費用とシステム利用料が鬼だ。」について書いてみよう。