サラリーマンが副業で最速の結果を出すためには、再現性が高く、特別なスキルが必要ない国内転売からのスタートがオススメだ。
その後、10万円以上の収入が安定して稼げるようになってきたら、今度はより参入障壁が高いが市場の大きな輸出入転売にチャレンジして収入の柱を増やしてほしい。
ただ、ここで考える必要があるのはビジネスの幅を広げるにも、極力作業時間の増えない方法を考えることである。
何しろ、我らは昼間には本業を持つサラリーマン。
副業に多くの時間が割けるほど、毎日の生活に時間的な余裕があるわけではないのだ。
そんな我々が、いかに効率的に収入の柱を増やして、安定した収入を得るか。
そこで、オススメしたいのが「国内転売、輸出入転売のハイブリッド戦略」である。
国内転売と輸出入転売の作業をいかにシンクロさせて、わずかな作業で収入を最大化する。
今回は、そのエッセンスを述べてみたいと思う。
1.国内転売、輸出入転売のハイブリッド戦略の4つのステップ
1−1.国内転売と輸出入転売で同じ商品を出品する。
ハイブリッド戦略の第一としては、国内転売の商品と輸出入転売で共通の商品を出品することだ。
基本的に、出品商品の選定段階で、世界中のどの国でも需要がある商品を選ぶのが良い。
そして、仕入れについては国内仕入れを主体としつつ、海外製品を織り混ぜるようなラインナップにできればベストだろう。
そう考えると、ジャンルとしては日本がもっとも強いブランドを持っているが、海外にも同様にレベルの高い同ジャンルの製品があるような分野がいいだろう。
1−2.国内転売の商品説明欄を英文に翻訳して、そのままebayでも活用する。
国内もしくは海外で商品を仕入れたあとは、まず日本ではヤフオクを中心としたプラットフォームに出品する。
そして、海外向けはebayを主体としたプラットフォームで出品する。
その際、国内のプラットフォームでも、海外のプラットフォームでも商品説明欄を同じ文面で使い回せれば非常に効率的だ。
例えば、私がやっているのは、ますヤフオク用の商品説明欄をフォーマット化してしまう。
そして、それをグーグル翻訳で英文にして、ebayの商品説明欄で使っている。
以前の記事で、国内転売における商品説明欄に記載すべき重要な要素について解説しているが、これは何も国内転売に限ったことではない。
当然、海外向けの輸出販売においても同じ点が重要なのである。
とにかく誠実にわかりやすく、お客さんが必要としている情報を簡潔にまとめること。
そして、その文面をある程度フォーマット化してしまい、商品によって細かな修正程度で対応できれば、出品速度も加速化するだろう。
1−3.出品方法を簡略化して、スムーズに同時出品する。
仮に、国内販売はヤフオクを使い、海外輸出はebayを使ったビジネスを展開するとしよう。
それなら、ぜひオススメしたいサービスがある。
それがこの2つだ。
国内ヤフオク出品用 オークタウン
海外ebay出品用 オークタウン for ebay
この二つのサービスは、それぞれヤフオクとebayに出品するにあたって、非常に出品を効率化してくれるサービスである。
このオークタウンと、あなたのヤフオク、ebayアカウントを紐付けしておくと、オークタウン上で出品作業ができてしまうのだ。
このサービスの便利なところは、出品欄をフォーマット化して登録しておけること。
次回以降の出品において、その登録フォーマットを使って簡単に出品ができてしまうのである。
簡単な修正と写真の入れ替えだけで済むので、慣れてしまえば1点出品するのに2分くらいしかかからない。
またCSVファイルというエクセルデータのようなフォーマットで登録できるので、数千という商品を登録するのにも数分程度で完了してしまうのである。
そして、何より嬉しいのが全て無料で使えてしまうということだ。
同様の出品ツールは、有料でもいくつか出ている。
例えば、有名どころで言えば
マルチサイト大量一括出品ツール Nijuyon
http://www.9-4.jp/newletter/nijuyonseminar.html
Nijyuyon は、ebay輸出の日本第一人者であるエグゼクティブクラブを運営する吉田ユウスケさんがプロデュースしているサービスだ。
saats commerce
http://www.saats.jp/join/saatscommerce/
こちらは、ebayの公認コンサルタントである株式会社SAATS 林一馬さんがプロデュースするサービスである。
どちらのサービスも、日本人セラーの痒い所に手が届く非常に洗練されたもので、現在海外輸出を担っている多くの人たちに支持されているサービスとなっている。
実は、私はNijyuyon は使った経験がないので、個人的な使用感などの感想は言えないが、saats commerceについては数ヶ月の間、実際に使ってみた。
このサービスは、ヤフオク、eBay、Amazon.com. amazon.co.jpへの出品及び受注管理機能を搭載した国内外の主要マーケットプレイスに対応したマルチチャンネル出品受注管理システムである。
現在、eBay、ヤフオクで400種類以上の出品テンプレートが使えたり、HTMLの知識がなくても綺麗な出品ページにて出品することもできる。
eBayでは商品が売れた後に、日本郵便の国際郵便ラベル印刷機能とシステム連動しているため、発送伝票の記載の手間もかからない。
また無在庫転売ヤーには嬉しい、自動在庫確認機能なども掲載されているので、在庫切れによる販売ロスのリスクも軽減されるなどすばらいい点が満載である。
ただ、ネックなのは1ヶ月の基本料金が8900円かかってしまうこと。
実際に、商売が軌道に乗れば大した出費ではないが、始めたてで収入が少ないうちは、結構な負担かもしれない。
また、私にとっては機能的にオーバースペックな部分も多く、結局使うのをやめてしまった。
私の実践している国内外のハイブリッド転売スタイルからすると、正直ここまでの機能は必要ない。
無料で利用できるオークタウンとオークタウン for ebay でも十分事足りた。
ただ、サービスとして上の2つは非常に優れていることは間違いない。
タイミングによっては、初回1ヶ月は無料お試しキャンペーンなどもあるようだ。
それを利用して、使い勝手なども確認してみても良いだろう。
いずれにせよ、この出品サポートサイトを有効に活用することで、出品作業の効率化が進むに違いない。
1−4.発送は外注を利用することで効率化を図る。
商品が売れた後の発送作業というのは、凄まじく時間が取られる作業である。
これが売れるようになればなるほど、厳しさを増していく。
確かに発送が多いということは、売れた商品が多いということなので嬉しいことなのだが。
そして、発送が1ヶ月で100個とかになってしまうと、もはや発送作業だけで時間がなくなってしまう。
さらに、海外発送なども加わってくると、郵便局に直接持ち込む必要があるわけだが、窓口時間は昼間のみ(本局は夜間もやっているが、近くにないと厳しい)であるから、昼の時間は本業で忙しいサラリーマンにはなかなか難しい。
ただでさえ時間のない副業サラリーマンにとっては、この発送作業をいかに効率化するかということは、生死をかけるほどに重要な問題なのだ。
そこで利用したいのが、発送代行サービスである。
現在、いろいろな商品の発送代行サービスが存在する。
以前の記事でも紹介したように、Amazon のFBAサービスなら商品をまとめてアマゾンの倉庫に送ってしまえば、あとは売れた際にパソコン上から発送依頼をするだけで、代行して商品を発送してくれる。(ただし、Amazon FBA は国内発送限定である。)
それ以外にも、海外向けEMSなどにも対応した発送代行会社も数多く存在する。
もっとすごいのは、商品を送れば保管・発送代行だけでなく、商品の写真なども撮ってくれるサービスもあったりするのだ。
このようなサービスを有効に活用することで、時間の取られる発送作業が全て自分の手から離れる。
そうなれば、自分は商品仕入れや、顧客対応など収入に直結する業務に集中できるようになるだろう。
ぜひ、月間の商品販売数が増えてきたら、発送代行の外注利用を検討してほしい。
2.さいごに
国内転売と輸出入転売の作業をいかにシンクロさせて、わずかな作業で収入を最大化するハイブリッド戦略。
副業に多くの時間が避けるほど、毎日の生活に時間的な余裕があるわけではない、我ら副業サラリーマンには必須の戦略だ。。
いかに効率的に収入の柱を増やして、安定した収入を得るか。
今回の記事を参考にしながら、ぜひご自身の効率化戦略を練って見てほしい。
さて次回は、ネット物販の最高峰「プラットフォームから脱却して自分だけの城、ネットショップを作ろう。」について書いてみよう。