副業サラリーマンの入門編としてオススメのヤフオク不用品販売。ほとんどの人にとって、生まれて初めての自分のビジネスとなるわけだ。

しかし、今までに自分で商売をしたことがない人にとっては、商売人に必要とされるマナーと言われてもなかなかピンとこないかもしれない。

これから取り組んでいくヤフオク転売において、お客様の信頼を得て、より多くの利益を生み出していくには、ヤフオク内での自分の評価、さらに言えば販売者としての信頼を得るということはとても重要である。

ちょっとしたことでも、お客様に不快な思いをさせてしまうと、後々に評価として跳ね返ってきて、結果として自分の首を締めてしまうことになる。

ヤフオク不用品販売は商売の基本を学べるだけでなく、「商売人」としての心構えも学ぶことができるのである。

不用品販売と言えども、これはお金をいただく暦としたビジネス。そこで必要とされる最低限押さえるべき5つのマナーをマスターしていこう。

 

1.ヤフオク転売を行うに当たって心がけるべき5つのマナー

1−1.誠実な取引を心がけること

当たり前のことだが、出品時に掲載する写真や説明文には、嘘や瑕疵などがあっては絶対にいけない。

不用品の販売でも、できれば高く落札して欲しいと思うのが、販売者としては普通の感覚。だからと言って、説明や写真を盛ったり嘘を書いたりするのはご法度である。

例えば、傷がついた商品を販売する時などに、傷のある部分を巧妙に隠した写真を掲載する人がいる。

また商品説明も、実際よりかなり盛った内容で記載することにより、お客様を騙すような説明をしてしまう人も散見される。

例えば本当は山田花子なのに、奇跡の一枚をさらに加工した写真を載せて、商品説明欄に「”石原さとみ”です。」と記載して売るようなものだ。

人の心理として、少しでも商品をよく見せたい、そして高く買ってもらいたいと思うのは、販売者としては素直な心情だろう。

そのために商品の持つ魅力を最大限に引き出す努力をすることはとても大切なことだ。

しかし、商品の魅力を引き出すことと、嘘を書くことは違う。商売人としては決してやってはいけないことだ。

信頼を得られない商売は決して長続きしない。

商品がお客様の手元に届けば、結局嘘はバレるのだ。石原さとみを落札したと思ったのに山田花子が届いた時のお客の衝撃と怒りは、まさにチョモランマだろう。

嘘を並べることで一時的に稼げたとしても、長い目でみればしっかりと誠実な商売を続けていくことの方がよっぽど金額を稼げるようになる。

 

とにかく、お客様からの信頼を失うような盛った写真や説明はしないようにしよう。

 

1−2.連絡、報告は迅速に行うこと

ネット販売は、通常販売者の顔も見えず、また商品を手に取ることもできずに買うわけだ。当然通常の買い物よりも、購入客にとってはナーバスな作業になる。

私は数千回もネット上で取引を行っているが、それでも仕入れをする時は未だに不安である。

だから、商品を購入したのに、いつまでも連絡が無いような販売者だと、落札者としても不信感が募り、この販売者から買っても大丈夫なのかと不安になるだろう。

ヤフオク取引の中で、もっとも多いトラブルの一つは「連絡が遅い、連絡が無い」ということなのだ。

一方で落札した後、すぐに誠実なお礼の文面などが取引ナビから届くと、それまでの不安感の反動からか、販売者に対する信頼感がいつもより大きく上昇して、落札者としてはとても安心した取引ができるようになる。

いわゆる「吊り橋効果」である。(怖いところで優しくされると好きになっちゃうっていうやつ。)

一度落札者から信頼されれば、その後の取引はとてもスムーズに進む場合が多い。

また経験から言って、しっかりと丁寧な発送連絡を入れておけば、仮に届いた商品に瑕疵があったとしても、いきなり悪い評価をつけられることもなく、穏便に済まされる場合も多い。

 

そのような意味でも、この報告連絡の早期徹底というのは、ヤフオク転売を円滑に進める上で必須のマナーなのでる。

 

1−3.発送前の最終検品は忘れずに行うこと

これも超あたり前のことである。

自分にとっては長年しまい込んでいたような不要な中古品を扱うため、商品によっては気づかない瑕疵があったりすることもあるだろう。

それでも、誠心誠意を持って取引をしようと思うなら、検品作業はやり過ぎというくらいしっかり行う必要がある。

仮に、発送前に問題が見つかった場合でも、その旨を相手に誠実に伝えて、取引の継続を確認することができる。

そこで不要と判断されたら、相手に届いてから送り返されるなど無駄な出費(当然、発送時と返品時の送料は販売者持ちになるだろう。)もしないですむ。

また、瑕疵内容を連絡しても、「まー、それぐらいなら問題無いっすよ。」みたいに受け入れてくれる落札者もいるだろう。

 

そのような意味でも、発送前の最終検品はマストで行うべきことなのである。

 

1−4.不快にさせない節度のある梱包をすること

ヤフオク取引の中で、もっともクレームの多い案件をご存知だろうか。

それは、「梱包状態の悪さ」である。

商品の云々以前に、そもそも「なんだこの梱包は!!」というお怒りが一番多いのだ。

これは一重に、商品をいかに梱包するかが、販売者としての誠意が一番如実に現れるところだからなのだろう。

なぜなら、梱包作業自体は非常に簡単で誰にでもできる。だからこそ、丁寧にやるか手を抜くかによって、出来上がってくるものに大きな差が出てしまうのだ。

 

だからと言って、過剰に梱包をする必要は無い。

 

緩衝材も新聞紙などのリサイクル材でも全く問題は無い。

とにかく商品が壊れないように丁寧にプチプチなどで梱包がされていること。緩衝材を綺麗に入れて、落下時などにも商品に破損が無いよう神経が行き届いた納入がされていること。

そのような最低限の梱包を誠実に丁寧に行うことが大事だ。

販売者にとっては不用品でも、購入者にとってはお金を払って購入した大切な商品なのである。

 

商品を買ってくれた相手に敬意を払うことを忘れてはならない。「自分が買った商品は大切にされていたのだ」と、購入者に思ってもらえるような節度ある梱包を心がけるようにしよう。

 

1−5.常に感謝の気持ちを持って相手に接すること

これはすべての商売の基本である。数ある商品の中から、あなたの販売する商品に興味を持ってもらったこと。

どんなに慣れた人でも不安が払拭しきれないインターネットを通じた商品購入という、とても心理的障害の高い作業を、販売者のあなたを信じて行ってくれたこと。

購入から、入金、商品の受け取りまでの一連の取引を気持ちよく行ってくれたこと。

 

それらすべてのことに感謝の気持ちを持とう。

 

日本には古来より伝えられる「一期一会」という素晴らしい言葉がある。

商売が成功するには、一度目の商売で顧客に満足してもらい、その後はリピート顧客になってもらって、なんども商品を購入してもらう流れを作ることが必要である。

その根本の精神は、常に「一期一会」という気持ちを大切に、常に相手に購入者に感謝することなのだ。

これが、何にも置いて、商売の中でもっとも大切なことなのである。

長くビジネスを行ってきて、ある程度の金額が稼げるようになると、どうしてもこの感覚がおろそかになりがちとなる。

 

これは私自身への戒めという意味でも、とても重要な項目として記載しておきたい。

 

2.さいごに

商売の経験が無い副業サラリーマンにとって、販売者として仕入れから販売、カスタマーサポートに至るすべての行程を自身で行う経験は、普段会社でこなしているルーティンワークとは大きく違うことがわかるだろう。

そして、そのすべてを経験できるのが、不用品販売から始めるヤフオク転売なのである。

新たなことに挑戦して多くの経験を積みながら、自分が成長できてお金まで稼げる。

そんなヤフオク転売は、サラリーマンの副業としてあらゆる意味で最強と私は思っている。

素晴らしい経験と満足できるヤフオク転売というビジネスを、上に挙げた5つのマナーを守って円滑に進めていって欲しい。

 

次は「ヤフオクの出品で入札を増やし高額落札で大きく利益を得る5つのコツ」について書いていきたいと思う。