先にも述べたが、転売と言ってもその手法は多岐に渡る。
扱う商材が千差万別であるのはもちろん、仕入れや販売のプラットフォームをどこにするか、在庫を持つのか無在庫でやるのかなどだ。
まずは、その中でもサラリーマンが副業で始めて、結果が出やすいトップバッターである「国内転売」について説明していこう。
1.そもそも国内転売ビジネスとは
国内転売とは、その名のとおり国内の店舗やネット上で商品を購入して、国内の店舗やネット上で商品を販売する国内完結型の転売のことである。
1−1.国内転売の種類
国内転売には大きく分けて2種類ある。
1−1−1.店舗せどり
店舗せどりは、実際にお店に足を運び商品を1つ1つ相場サイトで価格をチェックして安ければ仕入れ、それをヤフオクやアマゾンで販売をする手法である。
会社帰りや土日の休みなどに実際に足を運び、スマホを使って価格のチェック。
アマゾンやヤフオクの価格と比較して割安であれば購入、うちに帰ったらネットのプラットフォームに商品登録して販売するというスタイルである。
ある程度力がついてくれば、価格差の取りやすい傾向の商材も見分けられるようになり、お店での買い物ついでに「これとこれとこれ」のように簡単に商品の仕入れができるようになるだろう。
1−1−2.電脳せどり
電脳せどりは、ネットショップ、ヤフオクなどで仕入れ主にアマゾンやヤフオク、メルカリなどで販売するなどネットのみで完結する転売のことである。
電脳せどりの場合は、実店舗にはいかず、ネット上で販売されている商品をいろいろ見比べて、価格差のある商品を購入、家に届いたらネットのプラットフォームに商品登録して販売するというスタイルである。
いずれにせよ、仕入れる場所が「店舗」か「ネット」かの違いだけで、やることは基本同じである。
1−2.店舗せどりと電脳せどりの違い、メリットとデメリット
次に、それぞれの手法のメリットとデメリットを簡単に述べる。
1−2−1.店舗せどりのメリットとデメリット
まず店舗仕入れのメリットは、実際にその場にいかなければ買えないので、競合が少なく、電脳せどりより価格差の大きい商品を買える場合が多い。
大手チェーン店でも、その店舗独自のセールをやっている場合などがあり、思いもかけず安価で商品を買える場合もあったりする。
またローカル店舗でも穴場のドル箱店を見つけることができれば、ほとんどブルーオーシャンで超ウハウハな仕入れもできるようになるだろう。
デメリットは、わざわざ店舗に行って、立ちっぱなしで商品の値段をひたすらチェックする手間と、持って帰らなければいけない煩わしさ。
また店によってはセドラーに対して風当たりの強いところもあること。
はじめ人間ゴンのマンモーのお肉なみに心臓に毛が生えている人ならば良いが、私のようなガラスの貴公子三杉くんのような心臓の方には、その扱いは結構イタイかもしれない。
1−2−2.電脳せどりのメリットとデメリット
電脳せどりのメリットは、ネット上で商品を見ていくので、自宅でゆっくりと取り組むことができる。
お店が近くにないペンギン村のような田舎でも出来るし、朝でも夜中でも、時間帯を問わず仕入れが可能となる。
一方でデメリットは、パソコン上で簡単に価格差を見比べることができるので、競合も多く、価格差の取りやすい商品は店舗仕入れに比べて少ない傾向があるかもしれない。
以上が、それぞれのメリットとデメリットだが、まずは電脳せどりで転売に慣れていき商品知識が付いてきたらプラスαとして店舗せどりも併用して取り組むのがいいかもしれない。
そうすれば両方のメリットを活かした効率的な仕入れができるだろう。
2.国内転売の5つのメリット
次に、輸出入転売など他のビジネスと比べて、国内転売をまず勧める理由は以下にあげる5つのメリットがあるからだ。
2−1.作業が単純である
店舗せどり、電脳せどりの別はともかく、とにかくやることが単純である。
特別な知識やスキルもなく、ただものを買って、売るだけの作業で完結するのだ。
もちろん、ヤフオクやアマゾン、メルカリなどのプラットフォームの使い方は学ぶ必要はあるが、そんなものは、説明書を見ながらやれば瞬殺で終わる単純な作業でしかない。
あとは、ひたすら価格差のある商品を探して販売するを繰り返すだけの単純明快なビジネスなのだ。
2−2.日本語だけで完結できる
輸出ビジネスは当然、海外から仕入れを行ったり、海外向けに販売をするわけだから、英語を中心とした外国語の能力は些少なりとも必要だ。
近年はグーグル翻訳の能力が格段に向上しているので特に、メールなどのやりとりが必要な場合など外国語でのコミュニケーションの敷居はだいぶ下がったのは事実である。
それでもebayのプラットフォームへの登録作業や、海外ネットショップでの購入時は基本英語などの外国語なので、その都度翻訳や返還を繰り返すのはとにかく面倒くさい。
また、根本的に英語などの海外の言語を目にすること自体にアレルギーを持つ人間も多いのが実態だろう。
そこへ行くと、国内転売は日本語以外の言語が必要な場面は基本存在しない。
万が一、何か英語が必要になった場合でも、フィリピンパブのお姉ちゃんと会話ができるレベルの語学力があれば難なく乗り切れるだろう。
2−3.為替リスクがない
海外を相手にしたビジネスで結構厄介なのが、この為替リスクである。
例えば輸出ビジネスを展開する際に、1ドル100円の時には10ドルで出品していれば販売価格は1000円となる。
ところが、金◯恩が何を狂ったか突然アメリカにミサイルを発射してアメリカ国内が大惨事となり、1ドル1円にまで値段が下がったら、販売価格が10円になり一気に赤字に転落するわけだ。(そもそも、そんな状況でのんびりネットショッピングしているアメリカ人なんぞいないだろうが。。)
そんな感じで、商品の価格やライバルとの価格競争以外にこの急激な為替変動というリスクがのしかかるのが海外向け転売だ。
それが国内転売ならそのような煩わしさが一切ないのが大きな魅力と言えるだろう。
2−4.日本人だけを相手にできる
これも結構重要な要素である。日本人には暗黙の了解、阿吽の呼吸など、古来より培った日本人独特の感覚が備わっている。
「そんなもん、言わなくてもわかるよね。」っていう感覚である。
「押すなよっ、絶対に押すなよっ」というダチョウ倶楽部上島のネタが成立するのは、この日本人全員が共通して持っている侘び寂びの極意なのである。
それに対して、外国人には日本人の持つ共通した概念は一切通用しない。
これは商売感覚についても全く同じで、「えっ、何で怒るの??」とか、「いくらなんでもそれはないでしょ。。。」みたいなことが非常に多い。
例えば、海外から商品を仕入れると、外箱がボロッボロになっている場合がよくある。
とても日本人のお客様にお出しできる状態ではない。
それは日本人にしてみれば、「外箱も含めて商品」という感覚だからだ。それが、アメリカ人にしてみれば外箱はただの輸送パッケージであり、外箱なんてど〜〜でも良いのだ。
これはほんの一例だが、文化的な違いというのはここまで違うのかと毎日がパラダイムシフトするだろう。
その点、国内転売は仕入れも販売も相手は日本人、侘び寂びをわきまえた方々だ。
「押すなよっ、絶対に押すなよっ」っていえば、必ず熱湯風呂に後ろから突き落としてくれる人々なのである。
2−5.資金回転がめちゃめちゃ早い
これがおそらく国内転売が持つ一番のメリットかもしれない。
当たり前の話だが、輸入転売ビジネスは、仕入れをする時に、海外から買い付ける必要がある。
つまり、商品は海外から発送されてくるわけだ。
国や発送手段にもよるが、例えばアメリカのように非常に物流網が発達した国から仕入れをする場合でも、発送から手元に届くまでには最短で3−4日程度はかかる。
しかも外国人は時間にルーズな人間が多いので、注文してから発送するまでに平気で1週間とかかかる場合もあるため、それを考えると2週間程度の期間がかかるわけだ。
それが船便などになると1か月を平気で超えてくる。
つまり、自分がお金を払ってから、商品が手元に届くまでに、これだけの時間がかかるのだ。
その間は当然商品を販売できず、結果手元にお金を回収することができない。
それでは仕入れもできず、結果販売チャンスを逃すことも多いだろう。クレジットカードならって思うかもしれないが、返済日までにお金を回収できるかわからないので正直、やっぱり精神的には厳しいのだ。
一方で、国内転売はどうだろう。例えば、その日、店舗で仕入れにきた商品であれば、その日のうちに、ヤフオクに出品できる。
すると、最短当日商品が売れてしまえば当日に売りが立ってしまうのだ。
この資金繰りのスピード感は半端ない。入金されれば、また商品を買い、出品して販売。
全てが最速で進めば、輸入販売で1回の取引をしている期間で国内転売なら5〜10回の取引ができてしまうわけだ。
まあ、さすがにそんなにうまくはいかないが、物理的には可能だということがお分りいただけるだろ。物理的に可能ということは、実際に可能ということなのだから。
ちなみに輸出転売ビジネスは、日本の商品を売るので、確かに仕入れは楽で短い期間で出品販売も可能な点は国内転売と同じだが、こっちには一つ問題があり、入金までの期間が90日以上かかる場合がある。
その点はまた別の機会に記載することとしよう。
3.さいごに
以上、サラリーマンの副業として、まずはじめに国内転売がオススメであることがお分りいただけたと思う。
では次は、国内転売を行うにあたって、サラリーマンが副業でする国内転売で大きく稼ぐためにヤフオクやAmazonを使うべき2つの理由について書いてみたいと思う。